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「負ける原因。」


今日のブログはこちら!


「人はそれぞれ見ているものが違う」

この大前提を受け入れて器をデカくしたい人はぜひ読んでみて!



では、本題。


野口悠紀雄著・「平成はなぜ失敗したのか 失われた30年の分析」を再読した。


大蔵官僚を勤めた経済学者が書いたこの本は、平成の30年間を分析し、

なぜ世界経済の変化に日本経済が取り残されたのか?

なぜ国際的な地位が継続的に低下しているのか?

を知ることができ、まさに失敗の報告書であり反省書となっている。



経済だけを見れば、

・バブル崩壊

・バブル問題がデカすぎて世界経済の動きがまったく見えていなかった


が失敗した大きな原因なんだけど、もっと根本的な問題があるんだよね。

それが、驕りと現状維持だ。


俺は生まれてもないからハッキリとは言えないんだけど、この本を読む限りバブル時代は調子乗ってたんだよね。

それも日本全体が。



1980年代は欧米の経済が停滞する中、日本だけは著しく経済発展し世界に大きな影響を与えるようになった。

今では考えられないけど、この時代の経済テーマは常に「なぜ日本経済は強いのか?」だったらしい。

”日本こそが未来の世界経済の中心になる。なぜなら日本経済システムは欧米諸国より優れているから”

このシンプルで説得力のある理由で、日本人だけじゃなく誰もがこう考えていた。

だからどんどん土地の価値が上がっていった。

その結果、日本全体が変な自信を持ちそれが驕りに変わってしまった。

そして90年代初期、ついに天井に突き当たり地価の急上昇は止まりバブルが終わる。


バブルが終わった後にも関わらず、日本人の酔いは覚めていなかった。

つまり、日本経済は大丈夫だろうという妄想を捨てきれなかったんだ。

だから変化すらできずに、古い考え、古い構造に留まりつづけ衰退していった。



アメリカは一時期停滞はしたものの、たんだん回復していった。

その理由は、IT化と脱工業化をいち早く進めていったように構造自体を変えたからだ。

もちろん即効性はなく痛みも伴ったけど、結果今や圧倒的な経済大国になっている。

必死で変わったアメリカ、驕って変わらなかった日本。

これが失敗の原因だ。


というか、「負け」の原因だよね。



日清・日露戦争で勝って調子乗りつづけた結果ボコボコにされたように、


この負けの原因は第二次世界大戦でも味わったはず。


つまり日本は驕り現状維持によって、二度も超痛い目にあったんだ。


ということは、遺伝的に日本人は驕り現状維持にとどまるような意識が生まれやすい、負ける原因が生まれやすいと知っておくべき。



もちろん驕らなからといって、変化したからといって、勝てるわけではない。


絶対的な勝てる理由は無いと思ったほうが良いんじゃないかな。


だって、勝つには運要素がかなり強いんだからね。


スポーツでも、練習している選手がいつも勝てているわけじゃないからね。



でも負ける原因はハッキリしている。

驕りと現状維持。


これが普遍的な負ける原因だ。



それに平成の日本経済を知れば、

「今勝っている人間は今勝っているだけ。」

とわかるはず。


だから今勝っている人間が言うそれっぽいことに流されるんじゃなく、

普遍的な負ける原因と長期的に勝てている人の原因を知ることだ。


驕るな

慢心するな

維持するな


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