「怒りを上手く使え。」
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現代はどれだけクリエイティブかが勝負。
そのクリエイティブは何に殺されてしまうのか?
これを知りたいなら読んでみて!
では、本題。
吉川英治著・「三国志(一)」を読んだ。
今やマンガやゲームの題材として三国志がたくさん使われているけど、そのほとんどがこの本を基に作られている。
いわば、日本の三国志ブームの火付け役となった超貴重な本。
吉川三国志は中国の歴史を書いたものではあるけど、正史ではなく、著者の解釈や創意を加えた創作小説。
だから歴史を学ぶってより、シンプルに小説を楽しむって気持ちで読んだほうが良い。
全八巻もあり大変そうだから避けてたんだけど、いざ読んでみるとメチャクチャ面白かった!
もっと早く読めばよかったと思ったほど。笑
俺はジャンプ作品が大好きなんだけど、それに通じた面白さがある。
今年中には全巻読破する予定。
超ざっくりあらすじを書くと、
主人公・劉備、その仲間・関羽と張飛がカオスな戦国時代を戦い、天下統一と平和を目指す物語。
まだ一巻しか読んでないけど、劉備の王の素質がスゴいんだよね。
読めば誰もが、これこそ王になる人間だと思うはず。
俺はこの劉備の姿勢から、怒りのパワーを上手く使おうと思った。
劉備・関羽・張飛の三人は、何も無いところからなんとか200人の軍を作る。
ただ無名で小規模の軍では話にならないため、まずは官軍(朝廷の軍)の協力をし、賊軍(反朝廷軍)を倒すことで名声を挙げていこうと考えた。
考え通り、官軍は協力を受け入れ、劉備たちは戦に大貢献する。
ただ官軍は、官爵をもたない劉備の軍をただの私兵としか扱わずに、ナメた態度ばかり取る。
そのナメた態度に関羽や張飛はイライラし、感情が爆発しそうになったとき、
と言って、軍のトップである劉備は二人をなだめる。
またある時、やっと功績を認められ田舎の県知事についた劉備は、賄賂を拒んだため朝廷の特使から嫌がらせを受ける。
ナメた態度を取り続けていた朝廷に対してずっとイライラしていた張飛はついに限界に達し、特使をボッコボコにする。
それを知った劉備は張飛を止めようとブチギレ、はじめて仲間をぶつ。
そして「なぜこんな人間を助けるのか?」の問に、
と答える。
そう、劉備はカスみたいな相手には怒りを使わなかったんだよね。
大きな目標の妨げになるような、もっと広い社会問題に怒っていたんだ。
もちろん劉備だって腹が立たなかったわけではない。
と言っていたように、腹が立っても大事を成すために怒りをコントロールしていたんだ。
俺は「怒り」を負の感情、つまりあまり良くない感情の部類だと思っている。
それは、あまりにも怒りの使い方が下手すぎる人が多いからだ。
怒って自暴自棄になる。怒って人を傷つける。みたいにね。
でも怒りによって普段とは違う行動を取れるってことは、怒りにはとんでもないパワーがあるってこと。
だから劉備のように、目標達成や願望のために怒りを使うんだ。
もったいなすぎるから、目の前のカスなんかに怒りを使っちゃダメ。
カスを相手にするな。
一瞬の感情に負けるな。
怒りのパワーを上手く使え。
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