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イチコジンカン

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いろんな物事に対し自分の考え、一個人の感想を散文乱文で書き込んだものをまとめたものです。
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#ワンモアタイム

隙間(イチコジンカン #11)

僕の嫌いなもの「隙間」

例えば、戸の隙間。
わずかの2センチに恐怖を感じる。

さらに言えば、押入れの戸も
少し開いているのが嫌で

何を仕舞っていたか、
仕舞ってはいけないものも
そこにあるのかと思うと余計に
嫌悪感を抱いてしまう。

天袋だと一年に一度、
開けるか開けないかの
戸の開きかけの隙間は痛みさえ思う。

まさにシュレディンガーの箱。

隙間の何が嫌いで、何が怖いかというと。戸なり、

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ハンドサイン (イチコジンカン #10)

世間では指ハートが流行っているらしい。

指ハートとは
親指と人差し指を重ね、親指の腹を相手側に
人指し指の腹を自分側に見えるようにし、
指の間の角度が75度間隔があるようにずらす。

このポーズはインスタグラムなどのSNSから
若者の間で流行し、今ではテレビタレントも使用し、自分にとって好意的である、
好きという気持ち・・・




???「全指を広げ手のひら側を相手に見せる(待てえ!)」

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ディスク (イチコジンカン #9)

一般的にCD(コンパクトディスク)には
音楽が入っていて、専用の再生プレーヤーで
再生すれば音楽が聴けるらしく、

DVD(デジタルバーサタイルディスク)には
映像が入っていて、専用の再生プレーヤーで
再生すれば映像が観れるらしい。

HD(ハードディスク)は
別に硬くも強くもなくて

HDD(ハードディスクドライブ)は
許可なくどこかへ行こうとしてくるらしくて、

SD(セキュアデジタル)には

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抱く (イチコジンカン #8)

美容室に行くとたまに
「クッションどうぞ」って
ゴールデンレトリーバーの子犬ぐらいの
大きさのクッションを渡される。

「要りません。」と断れるほど
日本人の根っこは枯れておらず。
「抱けへんわ!」と言えるほど
芸人の花は咲かせてない。
「あ、はい。」という返事と共に
僕の両手は自由を奪われる。

でもまあ、自分がそういう人間だからこそ
「クッション」でよかったなって思う
「クッション」だからこそ

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アイデンティティ (イチコジンカン #7)

 アイデンティティって何だろう

例えばホタルイカをご存知ですか?

僕は、ホタルイカという言葉を耳にすると
ホタル先輩が風を肩で切りながら歩くところに
イカ後輩が頭を下げて道を開ける図を
思い浮かべてしまう。

ホタルの存在ありきの命名感が
どうしてもそうさせてくる。

「ホタルのように光るイカ」

だからホタルイカ。
もちろん意味もわかるし、
異論はないが、
ひとつ声を上げるのなら
「アイデン

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納豆 (イチコジンカン#5)

「さっきまで愛した人」

ファミレスの朝食バイキングに行った時、
納豆を見た瞬間に
納豆を手に取っていました。
無性に食べたくなるのは
日本人としてのDNAでアイデンティティが
本能にはシンプスが条件反射なのです。

それぐらい当たり前なことです。

直食い派なのは僕です。

そしてあんまり掻き混ぜない。
タレを入れて5〜6回混ぜるだけ。
これがいい。

それはそうと、バイキングで
納豆を食べた時

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セクシーバナナ(イチコジンカン #4)

「一番最初に男性器をバナナで代用した人は誰だろう」

こういうことに気がいくと
納得するまで考えてしまう。
何しろ表現としてセンスが良すぎる。

棒状で長い
反っている
皮が剥ける

十分条件をすべて満たしているのである。
図形において合同証明も容易だし、
そう考えている時間の果てで
Q.E.Dを迎えてしまう。

また可愛らしさがあるのがいい。
上記の条件に
キュウリやズッキーニなんかも
当てはま

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食卓塩 (イチコジンカン #1)

「食卓塩」

ぼくの居場所はここだ。
と言わんばかりの名前を手に取りながら、
横目で背負わされた使命感が
何より大変そうだと
心中でお察ししながら、
頭を下にして上下に振る。

トマトハシオデクウノガウマイワ

フラッシュで脳内に
表示されては消えていく。

ここにいろと決められてるようで
束縛感に限りなく近い使命感のもとに
あり続けられていることに感謝して
惰性で生きているのが食卓塩だ。
その環

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はじめまして(イチコジンカン #0)

はじめまして。

お笑いコンビ「ワンモアタイム」
として活動している、アリトモといいます。

普段は舞台で漫才やコントをしています。
ほかにもイラストを描いたり、
フライヤーデザインなどのアート的な
活動も挑戦してきましたが、
なにか新しい活動をしたいと考え、
「文章」に挑戦してみようと思いました。

学生の時はどちらかといえば理系で、
国語はあまり得意では無かったです。

「筆者の考えを書きなさ

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