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好きを文章化するための技術

「好き」を言語化する技術

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」
で話題の三宅香帆さんの著書です。

感想を文章化するというのは、
慣れない人にとってはなかなか難しい作業です。

その難しさは誰もが「読書感想文」
という学校の課題で思い知らされたことだと思います。

「ヤバイ」とか「面白かった」というような言葉しか出てこない。
本書はそんな風に悩む人のために書かれた本という印象を受けました。


文章を書ける人が読んでも面白い

「文章を書くこと」へのアドバイスをする系の本は、
語彙力を上げろとか、
たくさん読書しろとか書かれているイメージがありますが、
本書はそういった説教臭いアドバイスがありません。

非常に文章が読みやすく、
著者と一緒に会話をしてるような気分で本が読むことができます。

あくまで書けない人に向けて書かれている本なので、
書ける人にとっては「当たり前」なことも
書かれているかもしれません。

それでも「文章を書ける人」にとっても
本書は再確認になると思います。
「書き手初心者」向けの本だからといって、
内容が薄っぺらいとか、
分かり切ったことしか書かれてないということはないです。


メモを取る重要性

本書で特に強調されている点として
「メモを取る」ということがあります。
メモは具体的な方が良いです。
(例)
・○○キャラクターの××のセリフが心に残った
・○○の展開にびっくりした
・○○の部分は結局最後までよく分からなかった

良かった点だけでなく
微妙だった点、不快だった点、退屈だった点なども
メモしておくと良いそうです。

例えばnoteに読書感想文を投稿するようなケースなら、
いきなりnoteの編集画面を開いて一行目から書き始めるのではなく、
まずはテキストエディタなどに箇条書きで
気付いた点などをメモしておく。

その方が結果的に
まとまった文章を書きやすくなると私も実感しています。


書き終わったら修正するクセをつける

本書では文章の修正の重要性を強調しています。
「つまり推敲は大事ってことね」
と言いたくなりますが、
ちょっと違うみたいです。

  1. 文章の順番を入れ替える

  2. いらない文章を削る

  3. 見出しを付ける

こういった「SNSやブログに記事をアップする」ことを強く意識した
いわば「現代風推敲」という感じの作業を著者は勧めています。
もちろんnoteに記事をアップする時も
非常に重要なポイントになると思います。


私がこの本を手に取った理由

私は書評や読書感想文を定期的に書いているので、
どちらかといえば書くのが得意な方の人間だと思います。
それでもこの本を手に取った理由は2つ。

  1. 流行りの三宅香帆さんの本だから

  2. 「感想をうまく言語化できない」という感覚を再確認し、基本に立ち返りたかったから

私は昔から読書感想文を書くのが好きだとか
得意というわけではありませんでした。

たくさん本を読んで、
書評ブログを何度も作っては挫折を繰り返しながらも、
ちょっとずつ書けるようになっていきました。

今でも全くスラスラとは書けないです。
何時間もかけてようやく1,000~2,000字程度の
感想文を書くのが精一杯です。


【追記】記事を紹介していただきました

とらねこさんに紹介していただきました。

とらねこさんは

  • 共同マガジン「トランスミッション」の運営

  • 「note予備校」等のマガジンで、noteの収益化に関する記事を多数執筆

といった活動をされているクリエイターさんです。
無料で読める範囲だけでもかなり役に立つ情報を公開されています。

最近は「ビジネスパートナー」という、
note収益化のために本格的なアドバイスを行う
専門コースの運営も開始されたそうです。

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