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もうひとつのルビコン川

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古代ローマ英雄譚 全10話を無料配信 稀代の英雄ユリウス・カエサル、その右腕となった同年齢の軍人ラビエヌス。彼はガリア統治の代理人になる程の行政能力にも長けた人物。 その彼がカエ…
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記事一覧

もうひとつのルビコン川    終焉 紀元前43年ガリア

荒涼のガリアにて、デキウス・ブルータスは真っ白になっていた。ここ一年の動きは彼にとって最…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前45年3月 ムンダの戦い

「最後の降伏勧告を....」 幕僚がユリウス・カエサルに提言した。 カエサルは無言のままだった…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前46年 ヒスパニア again

「決着はついたようなものだ」 そんな軽口を軍団兵が叩くようにもなった。 紀元前47年の小アジ…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前47年 小アジア経由エジプト行き

ここからが勝負か。 思いは同じだった。ユリウス・カエサルの軍勢はみな同じビジョンを見えて…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前48年 ファルサロスの戦い

目の前にある光景…目を覆う惨状...それは完全なる敗北。 この紀元前48年の戦いはカエサル軍…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前48年7月 デュラッキラム包囲戦

「なに?カエサルが負けた?」 誰もが耳を疑った。 あのカエサル軍が、ローマ元老院軍敗れたと…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前48年 ローマ

この年、ユリウス・カエサルがコンスルに就任した。 財力、兵力、食料、すべてにおいてポンペイウス側が勝っている状況には変わりはなかった。デキウスらのエスパニア属州討伐は順調ではあったが、現時点での総力の差は明白であった。 だが、カエサルには勝算はあった。こちらは首都を掌握している。 すべての道がローマに通じるようにすべての法令はローマから発するのだ。 法治国家ローマにおいて、法的根拠こそが大義名分であるのだ。 そのあたりの感覚がポンペイウスにはかけていたのだろうか? そ

もうひとつのルビコン川    紀元前49年3月 イスパニア

マルセイユ陥落! その知らせに軍団兵は歓喜のうずをつくった。 緒戦での勝利である。 それも…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川    紀元前49年3月 イタリア南部

晴れ渡る空、青い海、現代であれば観光名所と知られる壮大な景色の中にいる。 現代の観光客で…

原三石巌
1年前
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もうひとつのルビコン川    紀元前49年1月10日 ルビコン川

歴史が動いた日である。 名言「賽は投げられた」はこの時の言葉である。 しかし、その現場は…

原三石巌
1年前

もうひとつのルビコン川     序章 紀元前50年冬

「暖かいものだ」 厳冬のガリアを後にした自分たちにとっては、イタリア半島の寒さの微塵にも…

原三石巌
1年前
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