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【マーケ基礎】まいど、おおきに!

『まいど、おおきに!』

関西弁であるこの言葉には、深い意味があります。

初めてのお客さまにはもちろん、
2度、3度来ていただいただけの
お客さまには使えない言葉です。

何年も通っていただき、顔馴染みで親しくなり、
仲の良い友だちのような関係になって、
初めて使える言葉なのです。

『まいど』は、「いつも、いつも」
『おおきに!』は、「ありがとうございます」
を、気楽な言葉に置き換えたものです。

長年のおつき合いがあるからこそ、
感謝の気持ちと挨拶がわりの言葉として、使えるのです。

つまり、この言葉を使えるようになるまでには、
お客さまとの心の繋がり、
絆のようなものを培う必要があるのです。

簡単なことではありません。

「1枚のハガキでお客さまをつかむ」
「DMひとつで売り上げ大幅アップ」
「チラシ1枚で大量呼び込み」
「キャッチフレーズでザクザク儲かる」

などという、小手先のテクニックだけで、
お客さまとの真の関係を築けるはずはありません。

お客さまの「笑顔」を想像しながら、
ひとつひとつ積み重ねていくことが大切なのです。

では、具体的に何をすれば、
『まいど、おおきに!』の関係が築けるでしょうか。

まずは、友だちのような間柄になる必要がありますが、
そのためには、あなたに魅力がなければいけません。

誠実、真面目、面白い……
人の魅力には、さまざまな敬称がありますが、
根本に流れているのは「信頼」です。

信頼できるかどうか。

嘘をつかない。正直である。あくどい商売をしない。

人間として、この当たり前のことができている人に、
信頼が集まるのです。

いまの世の中、当たり前のことのできない人が実に多く、
情けない状況です。

老舗のお店でさえ、偽装し、嘘の言い訳をし、
お客さまの信頼を裏切っても、平気な顔で、
また次の嘘をついています。

そんなふざけた時代では、
人として当たり前のことをしているだけで、
信頼されるのです。

見方を変えれば、こんな簡単なことはありません。

嘘をつかない。正直である。あくどい商売をしない。
ただ、それだけのことです。

信頼できる人、お店に、人は集まってくるのです。

いま現在、商売をしている人も、
これから商売を始めようとしている人も、
絶対に忘れてはいけないことです。

『まいど、おおきに!』

そう言えるようになるまで、
「真面目にコツコツ、コツコツ」
を実践し続けてください。

やがて、真の商売人(あきんど)
になれる日がやって来ます。

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佐藤きよあき
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