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商人魂(繁盛事例):母娘が受け継ぐ、亡き主人から病床で聞き書きした、洋食レシピ。

ハンバーグ、ビーフシチュー、
ポークソテー、ロールキャベツ……。

東京都板橋区に、正統派の洋食が食べられるお店
「AIDA(あいだ)」があります。

テーブル席には、
ギンガムチェックの赤いテーブルクロスが掛かっている、
これぞ洋食屋という雰囲気。

老舗洋食店「つばめグリル」から独立した
店主が営んでいました。

そう、過去形なのです。

4年前、店主の間宮透さんが亡くなってしまったのです。

58歳。
まだまだこれからという時の悲劇です。

2011年にオープンし、苦労しながらも、
何とか軌道にのせることができ、
多くの常連さんを掴んでいました。

ところが亡くなる3年前、病魔に襲われ、
厨房に立つことができなくなりました。
胃ガンでした。

妻ゆみ子さんとの間には、4人の子どもがおり、
末娘がまだ高校生だったこともあり、
金銭的にもお店を閉めることはできませんでした。

そこで、妻のゆみ子さんが一年発起。

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