【マーケ基礎】見ためは大切。
焼酎専門店を視察してきました。
私は、どちらかと言うと日本酒の方が好きなので、
あまり縁の無いお店なのですが、
このお店はかなり興味を持ち、
飲んでみたいと思う焼酎がたくさんありました。
まず、店頭に陳列された焼酎が目を惹きます。
ヨーグルト風味のものや、
マンゴー、ももなどのフルーツ入りのものが、
小さなテーブルや籐のカゴにディスプレイされています。
女性や若い人は、
こういうカクテル系のものを好む傾向がありますので、
思わず足を止めてしまいます。
瓶のデザインや焼酎の色が、本当に美味しそうなのです。
男性の私でも飲んでみたいと思ってしまいます。
男性臭さのある焼酎のお店としては、上手いやり方です。
女性に興味を抱かせます。
また、その横にも、女性を惹きつける工夫がありました。
梅酒のコーナーです。
私は知らなかったのですが、
全国の酒蔵で作られているのですね。
その種類の多さに驚きました。
梅酒と言えば、家で作るか、
チョーヤぐらいしか知りませんし。
その梅酒が、非常に興味を惹くのです。
「にごり梅酒」「樽熟梅酒」「販売店限定」
など、つい誘われる言葉が、たくさんあります。
お酒には弱いけど、飲みたい。
という中高年女性にウケそうです。
健康にも美容にも良いということを知っているので、
最近はよく売れているようです。
店内に入ると、圧巻です。
数百種類の焼酎が、これでもかと陳列されています。
とてもキレイです。
瓶のカタチ・色もさまざまですし、
特にラベルの美しさには、見とれてしまいます。
レトロっぽいものから、洗練された現代風のもの。
純和風のもの。
見ているだけで、楽しくなります。
そうなのです。
このラベルが大切な要素なのです。
焼酎に本気でこだわる人は、酒蔵や作り方を知って、
好みのものを求めるのですが、そんな人はごく少数です。
ブームに乗ったまま、飲み続けている人か、
「通」まではいかない焼酎「党」の人です。
そんな人が選ぶ基準は、
麦か、芋か、そばか、といったものですが、
その中から決定する際には、
“見ため”を重視するのです。
「美味しそう」と思える“ラベル”が、
重要になってきます。
実に単純な理由です。
「はじめの一歩」は、ラベルなのです。
それが気に入れば、次回も買いますし、
ダメなら、また別の“ラベル”を選びます。
見ためが大切だということがわかりますよね。
品揃えを考える場合には、
この“見ため”も充分に考慮する必要があります。
このお店は、焼酎の人気ランキングやお奨め品を
A4のチラシにして、店頭に置いています。
お客さまとしては、
ランキングの上位に興味を示しますので、
こうした取り組みも評価できます。
また、店内には、お洒落で粋な酒器や、
ちょっと変わったおつまみも置いています。
これも酒呑みには、嬉しいことです。
ついつい買ってしまいます。
私も焼酎を眺めながら、
結構長い時間、お邪魔してしまいました。
見ているだけで、楽しいお店でした。