指折り

いつこの苦しみから逃れられるのだろうか

夢で何度も見る

殴られ続けたあの日々

ずっと死にたいと思っていた

ある朝どうしてもその日の練習に行きたくなくて途中のコンビニに寄って

トイレの中で指を折ろうとした

自分の指が真っ二つに折れたら練習をしなくてもいいんじゃないかそう思った

めいっぱい力を込めて指を逆方向に折ろうとした

指は折れなかった

死んだ目をして練習に向かった

殴られた殴られた殴られた殴られた殴られた殴られた殴られた殴られた何度も殴られた

何度もけなされた何度も罵られた

自分が弱かっただけかもしれない

それでも苦しみ続けている


これは過去のことだ

もう時効だ 傷害罪で  暴行罪で A先生が罪を償うことは無理らしい

だから今ここで表現している

苦しかった日々を

A先生に復讐したい気持ちがないといえば嘘だ

でもせめてもの せめてもの 人を傷つけてはいけないという

その思いから、彼の名前は伏せている。学校名も伏せている。

この話が信じてもらえなくてもいい

ただの気の狂った奴の呪いだと思われてもいい

ただこうしてここで表現してるだけで少し救われている自分がいる


この苦しみから早く逃れたい

今は PTSD を治すためにカウンセリングを受けている

正直安くはない金額だ


早くこの苦しみから逃れたい

楽になりたい


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