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「趣味」や「遊び」を全力で楽しむと人生が良い方向に変わっていく?

前回はのろさとしさんの記事を読み、
「仕事」と「遊び」の違いに関する記事を書きました。

言ってしまえば、前回の記事は
「僕たちは一人ひとり観ている世界が異なっている」
「仕事も遊びもパラダイムで見ると一緒であり、異なっている」
といった「パラダイム」のお話でした。

で、この「仕事」と「遊び」の違いといった話を読むと、
いつも思い出す言葉があるんです。

それは『ノケモノたちの夜』というマンガに出てくる言葉です。
(アニメ化もされたので、知っている人もいるかも?)

それが以下のものです。

「…私は、趣味こそ本気で取り組む主義なんだ」

『ノケモノたちの夜』 第2夜 門出の祝い


この言葉を読んで、ふと思ったわけです。

「そういえば、仕事をきちんとこなし、
その上で趣味や遊びにも全力を出す人は
人間的な魅力に溢れている人が多いな」


と。

仕事を放り投げて、
趣味や遊びにしか全力を出さない人ではありません。

仕事をきちんとこなし、
その上で趣味や遊びに全力を出している
人です。

こういう人は、
エネルギー状態が高く、
ステージも高いことが多い。

そんな風に思いました。


仕事をきちんとこなし、
その上で趣味や遊びに全力を出している人。

なぜ、そういう人が
人間的な魅力に溢れているように感じるのか?

それは、おそらく

「人生を全力で生きているから」
「人生を全力で楽しもうとしているから」


なんだろうな、と思うのです。


もう10年以上も前になりますかね。

当時は個人で仕事を始めて
すごい勢いで結果を出している人と
たくさん会ってきました。

そして、
その中に同じような経歴を持つ人たちがいたのです。

その経歴というのが、

オンラインゲームの元廃人


でした。


今だといろんなオンラインゲームに溢れているから
MMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)といった方がいいのかな?

MMORPGは、基本的には
ネット上で知らない人と一緒にパーティーを組み、
ゲームを攻略していく。

そうしていくうちに信頼関係が築かれ、
ギルドとかクランとか言われたりするコミュニティが形成され、
そのコミュニティのメンバーと交流を深め、
ゲームを攻略していく。

そんなMMORPGの元廃人という経歴。


廃人というのは、基本的には
「この人いつ寝てるの?」
「この人、学生さん?どうやって時間作っているの?」
と思われるような人たちです。

言ってしまえば、
「あんたたち、リアルの生活捨ててるでしょ?」
と思われるような人たちです。

そう思われるくらいゲームをやっているもで、
レベルや攻略速度はトップレベルであり、
ギルドとかクラン言われるコミュニティのトップとして
導いていく立場であることがほとんどです。

そして、人によっては「廃人」ではなく、
「廃神」として崇められたりもします。

そんな人たちが
個人で仕事を始めてみると、
すぐに結果を出していったんです。


僕自身もMMORPGをやっていたからわかるのですが、

MMORPGはゲームとは言っても、
いろんな人がゲームをやっているので、
一つの社会ができあがっています。

そのため、
ゲーム内の悩みで多いのは、
「攻略できない」というもの以上に、
「人間関係の悩み」だったりするんですよね。

だから、ゲーム内のコミュニティで
みんなをまとめる立場として活動していると、
色々なお悩み相談が来ます。

ゲーム内の相談だけでなく、
リアルのプライベートな相談までされるわけです。


「好きな人できたんですが、どうしたらいいですか?」とか、
「大学で出席日数が足りなくてヤバいです…」とか、
「仕事がうまくいかなくて…」とか。

そういう相談が多かったので、
僕の場合はですが、ゲームの攻略よりも、
お悩み相談を受ける時間の方が長くなっていました。

一週間、ゲーム内でゲームを攻略せずに
メンバーのお悩み相談に乗っているだけ。

そんなこともあったくらいです。

なので、僕の場合は
MMORPGを全力でやった、というよりも、
お悩み相談を全力でやった、という感じでしたね。

全力でお悩み相談を受けていたため、
「誰にも言ったことがないけれど…」
という、本音まで話してもらえることが多くなりました。


僕はMMPRPGでは、
お悩み相談がメインでしたが、
MMORPGからは学べることがたくさんあります。

「ゲーム内でトップになるためにはどうしたらいいか?」
「そのために何が必要か?」
「このボスを倒すためにはどうすればいいか?」
「このアイテムを効率的に集めるためにはどうすればいいか?」
「どうやってより良い人間関係を築き、ゲームを楽しむか」

そういったように、
「目標達成」のために、
「何をすればいいか」を考え、
それを「実践」、「反復」し、
精度を高めたり、求めていた結果を出していきます。

この能力は、
仕事に関してだけでなく、
人生をより豊かにするために大切なことだと思うんですよね。

言ってしまえば、
MMORPGは人生の縮図なんです。


人によっては、
「敵の行動パターン」を完璧に把握し、
その行動パターンに合わせて最適な行動を割り出します。

『モンスターハンター』のトッププレイヤーが
やっていることですね。

正直、
「行動パターンの把握だけではなく、
その行動パターンに合わせた最適の行動をするとか、
研究と実践にどんだけ時間とエネルギーをかけているんだ…」
と思わされます。

タイミングを合わせるための秒数が
フレーム単位の話なんですよね。

「無敵時間は0.2秒。それで回避をする」
とかワケワカラン世界です。

でも、全力でやっているからこそ、
「そのくらいやるのが当たり前」
という感覚みたいなんですよね。

むしろ、
「なぜそこまでやらないのかがわからない」
というレベル。

「そりゃ何やってもうまくいくわ!」
と思うわけです。


もちろん、
MMORPGやモンスターハンターでできていたことを
他のことにも応用できるとは限りません。

興味ややる気が違いますから。

ですが、もしその研究と実践を
他のことにも応用することができたら、
「結果が出ないなんてことはありえないんじゃないか」
とさえ思わされます。

僕が10年前に会い、
個人での仕事で結果を出している人たちは、
そのようにおかしなほど全力を出す人たちだったんです。


もちろん、
趣味や遊びに全力を出し、
それを仕事や人生に活かしている人は
ゲームを全力でやっていた人だけではありません。

全力でスポーツを頑張っていた人が、
お店の経営を始めてうまくいった、という話は
よく聞きますよね?

他にも、
「将棋を全力でやってきた」結果、
全ての物事を将棋で見えてくるため、
見えてきたものに沿ってやるだけで、
人生がうまくいく、なんて人もいました。


「確かにそれらの趣味であればうまくいきそうだけど、
他の趣味だとそうもいかないんじゃないの?」
と思われるかもしれません。

では、例えば「キャンプ」。

『ゆるキャン△』がアニメで放映されてから、
キャンプする人が増えた印象がありますが、
そんなキャンプを全力で行うことで、
どうんな効果が表れるでしょうか?


例えば、キャンプだと、
絶対に「あ、あれ忘れた!」ということがあると思うんですよね。

そのときに大切になってくるのが、
「では、何で補うか?」という臨機応変な対応力であり、
忘れたこと自体も楽しい思い出にする努力。

また、キャンプに行くときは
持って行くものが限られてしまいます。

なので、
「少ない道具でいかにキャンプを楽しむか?」
なんていう発想力を伸ばしていくことができます。

さらに、キャンプ場には
周りにもたくさんの人がいます。

その人たちにいかに迷惑をかけないか、
そして、いかに友好的な関係を築くかが求められます。

すなわち、
知らない人たちのとの交流もキャンプの醍醐味と言えるし、
それにより、コミュニケーション能力も求められるわけです。

また、キャンプを最高に楽しむためにも、
キャンプの周辺のリサーチや、
最高に景色が良い場所も探すことでしょう。

そして、慣れてくれば、
「この季節であれば、このキャンプ場のここに陣取ると良い!」
みたいなものが見えきます。

経験値が貯まっていくことで、
視野がどんどん広がり、
「どうやったらキャンプをもっと楽しめるか」を
追求していけるようになるのです。


そういった経験が

  • 対応力

  • 発想力

  • コミュニケーション力

  • リサーチ力

  • 追求力

などを高めてくれます。

そして、それらは自然と
体に刻まれるため、
仕事などでも無意識に、当たり前のように
キャンプで養った対応力や発想力、リサーチ力などを
発揮できるわけです。

だから、
「趣味や遊びというのはバカにできないんだよ!」
と個人的には主張したいですね。


ただし、これは
「全力で楽しもうとした」場合のみです。

キャンプと全力で向き合うからこそ、
対応力やら発想力が鍛えられ、
それらが無意識に刻み込まれます。

そのため、仕事でも
頭や体が自然と動くんです。

ですが、全力で楽しもうとしなかったら?


「あ、あれ忘れた!」となった場合、
「どうしよう、あれがないと来た意味ないよ…」
などとなって、そこで思考を止めてしまい、
結果、面白くなかった、という結果になってしまうでしょう。

全力で楽しもうとするからこそ、

「あ、あれ忘れた!
でも、このキャンプを楽しいものにしたいから、
忘れたことも楽しもう!
何か代わりになるものはないかな?
もし、代わりになるものがなかったとしても、
隣のグループが持っていないか聞いてみようかな。
一期一会。良い出会いがあるかもしれない!」

なんて考えることができます。

全力で楽しもうとするからこそ、
前向きに考えられるし、
楽しむための努力をします。

それが結果的に
人間的な魅力を高めることにつながると思うんです。

だからこそ、
「趣味や遊びを楽しむ人は人間的魅力に溢れている」
のだと思うし、

そういう人だからこそ、
「仕事もうまくいき、良い人にも恵まれる」のではないか?

そう思うのです。


たかが趣味。
たかが遊び。

そう思われるかもしれません。

ですが、
「趣味や遊びを全力で楽しむこと」
それが人生をより良くする秘訣なのではないでしょうか?


人は全力を出すことに慣れていないと
全力なんて出せません。

そして、僕たちは
「つまらない」
「興味がない」
といったことに全力は出そうとは思えないと思うんです。

だからこそ、まずは
「これ大好き!」と思えるような
趣味や遊びを全力で楽しんでみる。

全力で楽しむためにやれることはすべてやる。

そういうことが大事だと思うんです。

全力を出した経験がないと、
全力を出したい時に全力なんて出せませんから。


結果を出している人を見ると、
スポーツや学業、趣味で全力を出してきた人が多いんですよね。

もちろん、
「いきなり仕事で全力を出せた」
という人もいます。

ただ、そういう人は基本的に
追い込まれた結果、
全力を出さざるを得なかった、という理由でした。

それ以外でいきなり仕事で全力を出せた、という人とは、
僕は会ったことがありません。

だから、仕事で全力を出すためには
遠回りに見えるかもしれないけれど、

まずは興味があったり、楽しいと思える趣味や遊びで
全力を出して楽しんでみることが大事なんじゃないかな、と
個人的には思うのです。

一応補足。

楽しかったり、興味があれば全力を出しやすくなるので、
仕事を楽しいと思っていたり、興味があれば、
仕事でもいきなり全力を出せます。

その場合、仕事も趣味みたいなものですから。


さて、「全力を出して楽しむ」とは
どういうことでしょうか?

例えば、
マンガを全力で楽しむって、
どういうことだと思いますか?

「マンガってただ読むだけじゃん。
マンガを全力で楽しむってどういうこと?」
と思われるかもしれません。

なので、ぜひ、一度
「マンガを全力で楽しむってなんだろう?」
と考えてみてください。


考えてみていますか?

……

考えてみていますよね?

………

本当に考えていますか?

…………

何も考えず、スクロールしていませんか?

……………

では、続きを。



「どうやったら、マンガを全力で楽しめるのか?」
それに答えはないと思います。

ですが、例えば、
「このキャラのいまの心情は何だろう?」
というのを、前の話などを見ながら考えてみること。

「このキャラクターはなんでこんな性格なんだろう?」
と考え、勝手に裏設定を作ってみること。

こういうのは、おそらく
原作をもとにした「二次創作」を描いている人であれば、
得意なんじゃないかなと思うのです。

そうやって妄想することで、
マンガをただ読む以上に楽しむことができます。


他にも、
マンガの内容そのものではなく、
マンガの構造に焦点を当てることもできます。

話の流れを見ていくんです。

物語には「型」があるので、
どういう型に沿って話が展開されているのか?

話を盛り上げるまでに
どのような展開を描いているのか?

そうやって、
マンガの構造を見ることによって、
「どういう構造のマンガが面白いのか」
というのが見えてきます。

で、同じような構造のマンガは
同じように人気が高かったりして、
そういうのが見えてくると面白かったりするんですよね。

以下の記事はタイトルがタイトルなので、
貼り付けるかどうか悩みましたが、
面白い話はどんなジャンルでも原則が同じなのでは?
と思うのにちょうど良い記事かなと。

昔バズってた記事なので、
読んだことがあるかもしれません。

上記の記事は本当の話かどうかはわかりませんけど、
「実際、どんなジャンルでも人気の話を作る原則は一緒なんだろうな~」
と思うわけです。

だから、マンガを全力で楽しむために、
話の構造という枠組みで見てみるのも良いと思うんですよね。


あと、他には
マンガのキャラクターをエニアグラムとかMBTIで考えてみるとか、

「マンガの1ページ目で
このマンガがどういうマンガなのかが全部伝わるようにしてね」
と伝えている編集者さんもいるみたいなので、
1ページ目を研究しまくるのも面白いと思います。

あとは、
「作者さんはこれをどういう気持ちで書いているんだろう?」みたいに
作者さんの気持ちを考える、とか。

作者さんの気持ちを考えながら読んでみると、

「この流れは嫌々書いたのかもしれない」
「この流れは気持ちよく描けたんじゃないかなぁ」
「この表情に気合い入りすぎ!こういう表情が好きなんだなぁ」

とか、合っているかどうかはわからなくても、
そうやって考えて読み続けることで見えてくるものがあったりします。


こういうのは
「マンガを全力で楽しむ」ことのほんの一部ではあるんですが、
おそらくこうやってマンガを読んでいる人って
あまりいないと思うんですよね。

そのように、
「趣味や遊びを全力で楽しむ!」
というのは言葉でいうのは簡単ですが、
実践するのはなかなか難しいことだと思います。

ですが、
趣味や遊びを全力で楽しめないのであれば、
他のことに全力を出せるのだろうか?
という疑問もあるわけです。

だからこそ、
「まずは趣味や遊びを全力で楽しんでみる」

それによって、
見える世界が変わり、
生きる世界も変わると思うんです。


あなたは全力を出したことがありますか?
あなたは全力を出してみたいと思いますか?

魅力的な人は全力を出している人が多いように感じるからこそ、
僕は全力を出せる人でありたいな、と思うのです。

あなたはどうでしょうか?
全力を出せる人でありたいなと思いませんか?
一緒に全力を出すことに挑戦してみませんか?


あなたがこれから全力で生きていけるよう
応援しています。


P.S.

最近受けたお悩み相談は、
『夫婦関係』でした。

心の中で思っていることと、
実際に口に出せることの間には、
時に大きな隔たりがあると感じています。

そして、
「自分の本音に気づいていないことが多い」
とも感じています。

だからこそ、僕がお悩み相談でやるべきことは、
「本音を引き出すこと」
「本音に気付いてもらうこと」

だと思っているんですよね。

それによって、
「誰にも話したことがないんですが…」
と泣きながら、本音を話してもらえる。

本音を話してもらえたら、
その本音と思っていることを結びつけていき、
矛盾を紐解いていく。

そうすることで、
「これまでぐちゃぐちゃだったことがまとまり、
スッキリしました」
と言ってもらえる。

相談者の方の心が晴れる瞬間に立ち会えることは、
相談される側の何よりの喜びです。


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それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

趣味も遊びも人生も、全力で楽しんじゃいましょう!

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