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楽しい春を過ごすために!「春ダル」を知ろう

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
みなさん新学期・新生活いかがお過ごしですか?
春の新しい環境に力んで、そろそろ疲れが出てくる頃ではないでしょうか。
新しい環境や新しい人間関係など、いろいろ気を使いますよね。
急に暑くもなって、私は絶賛「春ダル」がおとずれています・・・!
今回はそんな「春ダル」対策を考えながら、春を楽しく過ごせるヒントを探していきましょう!


春ダルとは?


 春先に感じる心身の疲れやダルさ、
気分の落ち込みなどを指す言葉で「春ダル」と呼ばれています。

春ダルとは、春の『寒暖差』や『気圧変化』の影響で自律神経が乱れることによって現れる不調です。
昼と夜の寒暖差や、前日との気温差が大きい日は要注意で、気温差の目安は「7度」です。
春になって心と体が元気が出ないと思った方は、「春ダル」の影響かもしれません。

私たちの体の機能を維持している自律神経が、寒さに耐える冬モードから、暑さに負けない夏モードに切り替わる途中の季節が春です。
そうした春特有の天気変化により、心身の疲れやだるさがあらわれるのです。
 
 

春ダルの主な症状チェック


・体がだるい
・めまいや立ちくらみ
・頭痛や肩こり
・イライラや気持ちの落ち込み
・朝起き抜けから疲労感がある
・光をまぶしく感じる
・常に眠気を感じる
 
上記に皆様あてはまるものはありますか?
 
 

春ダルの原因は?


 春ダルの原因は大きく分けて3つあります。

①   激しい寒暖差
寒い冬の時期は、体温を保つために基礎代謝を上げてなければならず、自律神経のうちの交感神経が優位に働いています。
これが暖かくなるにつれ、副交感神経が優位に変わっていきます。ところが、春になると日中の気温に比べて朝晩の冷え込みが厳しく、日によって気温が大きく上下するため、自律神経がうまく対応できず、バランスが崩れやすくなります。
 
 
②   高気圧と低気圧の入れ替わり
気圧変化が一定ではなく不安定なことも、自律神経を乱れやすくさせます。
気温が大きく変化すると、これに連動して気圧の日内変化のずれも大きくなるため、自律神経のバランスが崩れ、痛みの悪化や、抑うつやめまいなどの症状を引き起こします。

 
③   精神的なストレス
春の異動や引っ越しなどで慌ただしくなったり、新しい出会いが増えるにつれ気を張ることが多くなり精神的なストレスも大きくなります。これらの環境変化に伴うストレスが、自律神経のバランスを崩す原因となります。


自律神経の仕組みを知ろう

 自律神経系は、2つに分けられます。
◉交感神経系
◉副交感神経系
自律神経系は、体内や体外の環境に関する情報を受け取って、体内プロセスを制御します。
機能を『刺激』するには主に交感神経系、機能を『抑制』するには主に副交感神経系が使われます。
自律神経は末梢神経のひとつで、全身のほとんどの器官を支配しています。
運動・感覚神経とは違い、大脳からの意識的な命令から独立して働いているので、内臓や器官を本人の意志で自由に動かすことはできません。無意識に呼吸をしたり、食べ物を消化したり、心臓が休みなく動いているのは、主としてこの自律神経の働きによるものです。
 


自律神経が乱れるとは?

 自律神経が乱れるとは、主に交感神経と副交感神経の切り替えのバランスが崩れていることを指します。
交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、普段、意識することのない呼吸や内臓機能、血液や睡眠活動に乱れが起こります。
 
交感神経】・・・「体の機能を活発化させる神経」
血圧を上昇させる、心拍数を上げる、筋肉を緊張させる、発汗を促進させるなどが代表的な働きです。
日中に優位な状態になりやすく、ストレスを受けたり興奮したりすると活発化します。
 
 
副交感神経】・・・「休息しているとき優位に働く自律神経」
血圧を下げたり心拍数を低下させたり、筋肉を弛緩させたり発汗を抑えたりするのが副交感神経の役割です。
リラックス時や入眠中などに優位になります。
 
副交感神経と交感神経は反対方向の働きを担っているので、このバランスが崩れることを自律神経が乱れている状態となるわけです。
 

自律神経の乱れに効く、手首にあるツボ


 両手首の内側にあるしわの真ん中から、ひじ方向に指3本分下がったあたりに、響くような感覚があれば、そこが内関です。
ふらつきやめまいなどの症状が現れそうなときに刺激すると、症状が収まり、乗り物酔いや自律神経の乱れに効くツボといわれています。

左右の腕にありますが、特に痛さやだるさの感じるほうを主に刺激します。ツボは押しっぱなしだと、体が刺激に慣れてしまうので、こまめに押すようにしましょう。
 


春ダル対策!


❶ 夜はしっかりお風呂に浸かる
こうした春の気象病への対策は、気温差に体を慣らすことが大切です。
体を温めると、緊張のせいで優位になっていた交感神経が副交感神経へと切り替わります。
就寝前にしっかり湯船につかることが大切です。

あまり熱いと交感神経が優位になってしまうので、39~41℃程度のお湯に、5~10分ほどつかります。このとき、汗をそれほどかかない方がいいのですが、のぼせなど春先特有の不調がある場合には、発汗した方がいいこともあります。
お風呂については以前詳しい記事を書いたのでそちらも参考にしてみてください。
 
 
❷ 就寝時間、起床時間は一定に
自律神経の働きを整えるためには、質のよい睡眠が大切です。
就寝時間、起床時間を一定にすることで、入眠のリズムを整えるのに役立ちます。
平日も休日も同じ時間に起きるようにするといった朝の習慣は、良質な眠りにもつながり、自律神経の乱れを解消します。
上昇した体温が下がるときに入眠すると熟睡できます。
深い睡眠をとれば、自律神経の切り替えがスムーズになって、気象病の予防にもなります。
 
 
❸ 適度な運動を習慣にする
日中はウォーキングやサイクリングなどのリズム運動を行ない、筋肉を規則的に動かすと自律神経が整いやすくなります。就寝前は激しい運動を控え、ストレッチ運動を取り入れるのが効果的です。深呼吸しながらゆっくりストレッチをすると、副交感神経の働きを高めることができます。
 
 
❹ 朝は1杯の水を飲み、朝食をとる
朝食前に水を飲むと、胃腸の神経が適度に刺激され消化吸収もよくなり、
また朝食をしっかりとることで、エネルギーを補給し、就寝時に下がった体温を上げることができます。

気象病対策にはビタミンB1が有効です。痛みや自律神経のメカニズムとも深く関係している、脳の栄養素・糖質を体内でエネルギーに換えてくれる際に不可欠です。ビタミンB1が多く含まれているのは豚肉、うなぎ、玄米などです。
 
 
 
❺ 午前中までに朝日を浴びる
眠りに誘うホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され身体が活動モードに切り替わります。
朝日を浴びてから14時間~16時間ほど後再びメラトニンが分泌されると言われますので、夜22時~24時くらいに眠りたい方は朝7時に朝日を浴びると自然とそのリズムが整います。
 
 
❻ ビタミンBとミネラル補給
代謝を促し自律神経を整える働きのあるビタミンB、イライラやストレスなど心の不調に役立つ亜鉛やマグネシウム、貧血により天気痛を悪化させるのを防ぐ鉄などを摂取することが大切です。
 
 
 
 季節の花がきれいな季節、アウトドアにも最適な季節です。
楽しいアクティビティに忙しいと自分の変化に気づくのが遅れてしましますが、
「なんだか最近だるいぞ?」と思ったら無理せず、睡眠・食事・運動を整えて心身ともに労わりながら春も楽しく過ごしましょう!
 
 
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!
 


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