私が実践している「国語のICT活用」とは
こんにちは。ぐうぽんです。
気づくと国語の言語活動単元を指導して、3年ほどになります。
これまでもICTを活用する授業を色々構築し、実践し、事例をご紹介してきました。
そこで今回は、こうした実践を通して得たICTが使える、ICTに置き換えるためのポイントをお伝えしようと思います。
国語でのICT活用のヒントにしていただけると嬉しいです。
国語は「話すこと・書くこと」「聞くこと」「読むこと」の3領域と「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」で成り立っています。
国語と聞くと、やっぱり書くイメージが強いと思います。
作文を書いたり、ひたすら漢字練習したり・・
ただ、すべての活動を鉛筆で書く、にしてしまうと、授業スタイルが一辺倒で、やってて面白いの?と思えてしまうこともしばしば。
書くことがメインの国語であっても、考え方一つでICTに置き換えられるんじゃないか…
そんな一つの思いを持って風穴を開けるが如くやってみたら、色々興味深い授業ができたので、(国語でもICT行けるじゃん)と思えるようになりました。
では早速、ICTに置き換えられる内容、置き換えは控えたほうが良い内容をまとめてみます。
ICTに置き換えられる内容
ここはぜひアナログからICTに置き換えてほしいと思う内容です。
・漢字を使った文章作り
・要約の練習
・引用の練習
・俳句・短歌 などの応用的活動
習った漢字を使って文を作るなど、いわゆる応用的な内容はICTに置き換えてみてはどうでしょう。
これらは実際にICTで実践し、良い成果を出せています。
例えば俳句や短歌は画用紙等で書くスタイルが一般的ですが、ICTであればスライド等で写真をつけて表現してみるのも良いです。
少し高度にすると、紙で書いた作品を子どもが発表する動画を作るといった、アナログとデジタルの融合スタイルも面白いと思います。
一つ一つの活動を紐解き、ICTに置き換えられる部分を探すところから始めてみてはいかがでしょうか。
逆に、
ICTは控えた方が良い
・文字(ひらがな、カタカナ、漢字)
・作文等の文章(書き方を学び始めのとき)
ひらがなやカタカナ、漢字といった基本的な部分は紙で練習したほうが良いかと思います。
何度も書くことで集中力が付きますし、頑張った成果が形に残ります。
といっても絶対紙じゃないと!とは言いません。
最近は画面をなぞって学べるアプリもあります。
書くと色が変わったり、書き順が違うと教えてくれたりするギミックもあるので、紙で書くことに困難を抱える子や自習などに使えると思います。
https://waochi.com/archives/2365
最後にまとめです。
ICTにするか、しないかの切り分けは
一言、「学習目標」にあります。
指導書には、各単元の学習到達目標が必ず示されています。
この単元でどんな力を付けさせたいのか、どんな活動をしたらよいかなどが具体的に書かれていますので、まず確認します。
そして、アナログにするか、デジタルにしても問題ないのかを判断しています。
さらに難易度を上げると、成果物はアナログで出しても活動はICTなど、一つの授業にICTを調味料のようにパッパとふりかけて、活用頻度を高めるなんてことも可能です。
例えば先に紹介した「要約」の学習到達目標は
なので、要約文は鉛筆で書かせなくてもいいんじゃないかと思いました。
中心となる語を見つけたとしても、文を完成させるのに書いては消し消してを繰り返していれば、集中が続かない子は意欲も下がります。
ICTであれば文の途中でも書き直しが可能なので、試しに入力して、読み直して、修正する作業も簡単です。
また文字数制限があってもGoogleドキュメント等の文書ソフトなら文字数カウント機能があるので、文字数確認の手間も減ります。
ICTにする意味は、
・意欲を高める活動の提供
・アナログより活動しやすくする
・将来活用するための能力育成
だと思っています。
国語での活用って、難しい印象ですがアイデアひとつで色々実現可能です。
Googleクラスルームやロイロノート等のグループウェアと連携して、ポートフォリオやルーブリック評価につなげる方法もあります。
ただ、何度もお伝えしていますが全てをICTにする必要はありません。
背伸びせず、「これならできそうだな」「置き換えたら面白そう」と思えるアイデアがあればぜひ実践してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント等もぜひよろしくお願いいたします😊