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一人一台でここまで変わった!コロナ時代の学校スタイル

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

時間講師という身分上、正直言いますと・・

給与が非常に低く、生活するのもやっとこな状況・・

そこで授業以外いくつか仕事を掛け持ちしておりますが、その一つに「健康診断の入力補助」というのがあります。
詳しくは省きますが、そのお手伝いで前の勤務校に数カ月ぶりに顔を出しました。

前の勤務校のICT活用変遷

実は前の勤務校は地域でも突出したICT活用校で、GIGAスクール構想がスタートする前からICTの活用について研究を重ねていました。

コロナ流行が始まった2020年には地域全校をMeetで接続した研究発表を行い、初のオンライン配信をしました。

その後も研究の勢いは衰えず、加えて現在の校長先生がICT活用推進地域から異動されたため、様々なノウハウを伝授。この2年でみるみると先生方は活用力を身につけました。

そんな前勤務校の取り組みをご紹介します。

1.濃厚接触児童や不登校児童へのリモート授業

コロナウイルス流行により、子どもたちの授業参加スタイルも変わりました。
基本授業は教室で受けますが、感染拡大から不安を抱えるご家庭や濃厚接触者になってしまった場合、登校せず家からのリモート授業を受けています。

今では容易に行えているリモート授業ですが、もちろん最初はMeetの使い方すら分からず、私が支援として教室を渡り歩いて奔走したりと苦労しました。
それでも校長先生は折れることなく学期末に全校参加のリモート授業を実施したり、日常的な活用を促したりしたので、今では子どもも先生も日常的な使用ができるようになりました。

私も昨年リモート参加している子どもたちも合わせた授業を何度も行いましたが、家でも学校と同じことができるってすごいなあと思いましたし、離れていてもつながっていることを実感しました。

他にも不登校の子どもにMeetへの参加を促したら、登校できなくても授業に参加するようになり、クラスの子たちが喜んだとの話も聞きましたので、ICTが新たな授業スタイルを確立する様子を間近で見ることができました。

2.テレビ朝会なんて古い古い!Google Meetを使った双方向児童朝会

児童朝会をMeetでやっているのは知っていましたが、発信先が放送室ではなかったことを先日知りました。

実は校長先生、Chromebookを持って、今週は図書室。先週は会議室・・などなど色んな場所に出没してお話をしているのだそうです。

Meetであれば全校クイズ大会もできます。
画面から各クラスの様子が見られるので、挙手が押されたクラスとつないで答えを言ってもらう、なんてこともやったそうです。

話を聞いて・・もう驚きすら超えていました。

一方通行のテレビ朝会ってつまらなくないですか?
こんな児童朝会、面白くないですか?
聞いていて、羨ましくなりました。

格差の広がりに気づきましょう

同じ地域で、規模は違えど、使い方次第でここまでできている。
学校に行けなくても授業に参加できる。
授業を受けたいと思っている子どもたちの気持ちを無駄にしていない。

ここまで活用の格差が広がったか・・

不登校等で学校に行けない(行かない)となると生活のリズムも乱れます。
でもリモートで参加すれば、それなりに生活スタイルが確立できますし、画面越しに先生や友達に会うこともできます。

学校とのつながりがあると、子どもは安心できると私は思います。

教室にいる子だけを教えるのではなく、教室にいなくても参加できる権利を学校が与え、ぜひ授業に参加してもらいたいと心から思うようになりましたし、それが学校教育の本質と思います。

まとめ 万が一を考えた授業の構築を

再び感染拡大が広がり、現場では子どもたちの感染や濃厚接触も増えています。

この夏を乗り越えても、この先学級や学年閉鎖が起きないとは限りません。

明日から閉鎖です、となったらどうしますか?

学びが止まります。子どもたちの生活スタイルが乱れます。それを防ぐ意味で、リモート授業があるはずです。

なのに全然学校で練習していなくて大丈夫ですか?

日頃からリモート授業をしていないと、いざ起きたとき操作で挫折します。
だからもっともっと使う機会を持たせないといけません。


私は前の勤務校で大事なことを思い出させてもらいました。

万が一を考えた授業スタイルを構築できるようにしましょう。

時間講師ごときが何言ってるんだ、と思われますが、これは学校教育を今の時代に合わせるために必要なことと思っています。

否定していたら、いつまでたっても前に進めません。

これまでの学校教育の良さも保ちつつ、社会状況に応じてICTの力も借りる。

これがコロナ時代の「学校教育」だと思います。

できる限り今の勤務校に少しでも活用のノウハウを伝え、新しい授業スタイルができたら、と思います。

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ぐうぽん|教育×ICT
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