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リワーク日記29 次のキャリアに向かっての第一歩
ようやく今週から求人検索を始めました。少し見ただけですが。来週から履歴書を書きます。うつで倒れて病院に駆け込み、仕事から緊急離脱してから1年以上かかりました。それでもここまで来られたのは非常に大きいです。自分の人生を取り戻すためにたっぷり時間を使えたのはとても有益でした。正しい判断ができたと思っています。
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当然ながら、鬱から社会復帰までにかかる時間は人それぞれです。3ヶ月くらいで復帰していく人もいますが、何年もかかる人もいます。私が1年でここまでたどり着いたのはマシな方だと思っています。
一人ではできなかった難事業でした。主治医とリワークのスタッフの方々、そして家族のおかげです。今苦しんでいる人には、ぜひ病院に行って薬をもらい、医師の指示に従って安静にし、リワークに通ってください。鬱になるほど苦しい時間をこれまで一人で十分耐えてきたのですから、専門家の助けを頼ってください。月日はかかりますが、きっと苦しむだけではない時間を手にできるはずです。それは人生の豊かさに気づくことのできる大切な時間です。
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日本ではいま約120万人がうつと闘っています。これは骨折の治療をしている患者の1.9倍、治療中の虫歯患者の0.7倍に迫る人数です。もっとわかりやすく言えば、2021年の年間出生数が80万人ですので、全国の1.5学年分の人達が丸ごと戦線離脱した以上の影響です。100人中1人が鬱を患ってるってそれくらいのインパクトです。
加えて、100人中6人が生涯の中で一度は鬱に罹るとも言われます。これだけでも鬱は誰もが罹り得る病だということが分かりますが、WHOに言わせれば日本のうつ病罹患者は120万人よりはるかに多い500万人いると推計されるとのことです。ということは、6.25学年分の人たちが苦しんでいる可能性があるわけです。日本全国の小学生全員がうつ病に罹ったようなものです。これを社会危機だと思わないなら鈍感すぎます。
ですが、どれだけの人がこの状況を深刻に考えているでしょうか。鬱になりにくい社会に向かって進もうとしているでしょうか。実際には逆により多くの人たちを鬱に追い込んでいるように見えます。それで鬱になった人を社会から放り捨てて、後のことには関心を払わず、その代わりに「ストレス耐性の高い人材」を探し出して採用して帳尻を合わせようとしています。残念ながら持続可能ではないやり方ではないでしょうか。
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私はもうそんな劣悪な場所に戻るつもりはありません。就業場所は慎重に選ぶつもりですし、健康を崩さないために考えている条件も譲りません。鬱にならないような手立てもろくに実装していない社会に譲歩できる余地は限られています。
リワークに通って鬱を防ぐ技術を学べたのは良かったと思っています。本当は誰もが同じように鬱について学び、それを避ける方法や環境について当たり前に学んでほしいと思います。その基礎を共有してこそ、鬱になりにくい社会や働き方が実現できるはずです。
年に1回、メンタルチェックのマークシートに答えさせるだけで、あとは個々人の図太さ具合に任せ、困ったことがあったら言ってというだけでは何か対策を施したとは言えません。会社も従業員も鬱を避けるノウハウを何も身につけておらず、だから周りにもどのように接すれば鬱を防げるかがわかっていないままです。
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自己理解の仕方、ストレスを察知しそれを軽減する方法、自分も相手も尊重しながら対話する方法など、私はリワークで学んだことを実践することで職場の環境改善に貢献したいと思っています。それを肯定的に歓迎したいと考えてくれる職場に出会いたいです。
職探しは始まったばかりですが、進展があればまた書きたいと思っています。