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リワーク日記47 うつで休職中だけど転職活動したら結末は急転直下だった

卒業式シーズンですね。我が家の小さなヒーローも無事に幼稚園を卒園し、4月から小学校に入学します。コロナウイルスに翻弄された幼稚園生活でしたが、とても元気に育ってくれて嬉しい限りです。

この転職活動シリーズも長く続いていますが、いよいよ卒業シーズンを迎えています。なんと、今週、とある企業から内定をもらったのです。

約4ヶ月にわたる求職活動でしたが、ようやく努力が報われました。とても嬉しいです。

以前からお伝えしている通り、私はメンタル不調で休職していることをオープンにして求人応募しています。もちろん今回内定をもらった企業にも事情は話しました。その上で合格を出してもらえたのは非常に意味のあることです。

ですので、「うつで休職中でも転職できるのか?」という問いに対する私の答えは「YES」です。

でも前回までの記事ではそんなに選考も進んでいなかったのに、なぜ突然?と不思議に思うかもしれません。それについては後ほど書いてみたいと思います。

それでは求人応募の最終成績をご報告します。

求人応募 最終結果(2023年3月18日)

応募総数 410社

書類通過総数 16社(4%)
書類落選総数 378社(92%)

1次面接通過総数 2社(0%)
1次面接落選総数 9社(2%)

2次面接落選数 1社(0%)

選考辞退数 21社(5%) ←内定を受けて選考を辞退した企業数
内定数 1社(0%)

最終的には410社応募して1社合格ですから、0.24%ですね。苦戦したという評価が妥当な結果でしたが、うつで休職中だとしても転職は可能だということを証明できました。期間から見ると、4ヶ月で転職先が決まったのであれば上々ではないでしょうか。もちろん1ヶ月あたり約100社応募した計算ですので、やはり過酷な旅ではありますが。

とりわけ合計388社分にも及ぶ不合格通知に耐えなければいけなかったという事実は、私と同じ立場にある皆さんを必ずしも安心させないかもしれません。そんなに大変ならやり通せないのではないかと不安になるのはもっともです。私自身、今の勤務先に戻ることを現実的な選択肢に加え直したくらいですから。最初からこの1社に出会えていればすぐに転職活動が終わっていた可能性もありますが、残念ながら運命は水を沸騰させるのと同じで、時間がかかるようなのです。

ただ、私の場合は現職と近い業界を基本軸としながらも、異なる業界にも積極的に広めに応募しましたために応募数が膨れ上がった側面はあります。的を絞ればより少ない応募数で済んだかもしれません。結局、内定が出た企業も現職と同じ業界の企業でしたし。

では現職と同じ業界であればすぐに内定が出たかというと、必ずしもそうとは言えない気もします。異業界の企業は書類通過したのに、同業界の企業でも書類通過しないというケースはかなり多くてやや驚きました。面接でも同業界だとしてもほとんど落ちたわけですしね。ここら辺は、たとえ経験・スキルが合致していても社風に合わないとか、向いている方向性が違うとか、さまざまな理由で不合格になりますので一筋縄では行きません。逆に私もこの会社の社風は合わないと思うケースもありましたし。

月並みではありますが、私が内定をもらえたのは正直なところ縁だと感じます。本来は面接は2回の予定だったところ、1回目の面接時にたまたま本社から出張してその場にいた社長が同席、即決してくれたことで、その1次面接の2日後には内定通知をもらえたのですから、やはりこれは縁としか言えないほどのトントン拍子だと思います。そう言えば、筆記試験もおそらく1次面接の後に予定されていたはずですが免除されてしまいましたし。先に社長が決めてしまったのですから、もう誰も覆せなかったのでしょう、きっと。ラッキーです。先週までは影も形もなかったのに今週になって唐突に内定が降って湧いたのはそういう経緯があったためです。

ちなみに私は面接時には社長だとは気付いていませんでした。「取締役」と聞いた記憶はありますが、もしかしたら「代表取締役」とおっしゃっていたのかもしれません。よく喋るお方だなぁと思いましたが、まさか社長とは…。後でエージェントさんから聞いてヒヤッとしました。まあ、緊張せずに面接に臨めたのが良かったのかもしれません。そのよく喋る明るいキャラクターの社長が私の経験やスキルも丁寧に聴いて理解してくれ、またメンタル不調のことも休職のこともおおらかに受け止めてくれたのが印象的でしたので、入社に当たっても不安を持たずに済みます。

メンタル不調のことについては「今話していても、全然問題を感じない」とおっしゃっていました。もしかしたら社長も実際のうつ経験者と接するのは初めてだったのかもしれません。もっとうつ経験者はまともに会話もできないと思っていたのかもしれませんが、実際の会話を通じて古い思い込みを上書きして判断してくれたのでしょう。その柔軟性は感謝したいポイントです。

ですので面接で話せば、うつ経験者でも普通なのだと分かってもらえる可能性がありますので、そういう企業に出会うためにも応募数は増やしておきたいです。

広く網を張るということは、裏を返せば希望条件を少し下げることも含みます。賃貸物件選びと同じで、全てが理想的な企業はありません。勤務地なのか、企業規模なのか、給与水準なのか、その他の福利厚生なのかはそれぞれですが、何かの条件を譲れる範囲で譲ると選択肢が広がります。譲りたくない条件まで譲ってはいけませんが、全ての条件を満たさなかったとしても積極的に応募することで、それまで埋もれて見えなかった良い企業との出会いにつながります。

実際、私も一部の条件を緩めていましたが、今のところは良いところに決まったと思っています。転職の目的はほぼ達成できるのではないでしょうか。通勤時間は短くなりますし、転勤の可能性もなくすことができましたし、望まぬ事業への異動の可能性もなくせましたし、会社の業績も今より手堅く、経営は安定しており、給与のアップダウンを抑えられて収入の安定性が増します。

反面、同業界なので業界特有の問題からは逃れられず、しかも専業なのでより強く影響を受けるのは我慢しなければならず、給与水準は今よりも下がってしまうなどの不利益もあります。

ですが、起こりうる嫌な可能性を排除し、将来に対する不安の払拭が望める選択肢であることは間違いありません。何より、うつの発端となった今の勤務先の問題をリセットできます。年収の一部と引き換えに得られる利益を考えれば、総合的にみて良い選択だと考えています。

あとは実際に働き始めてみてから、でしょうね。きっと想像もしないような意外なことが待っていると思いますけど、まあ、それはお互い様です。きっと企業側も実際に働き始めた私を見たら、思っていたのと少し違うと感じる部分も出てくるでしょうから。

ということで、4ヶ月に及んだ私の転職活動はわずか3日間で終結を迎えました。想像もしていない急転直下の展開で本当に驚きましたが、人生の転機は意表を突いて瞬く間に訪れますね。そしてそのチャンスを掴むかどうかを決断するのに与えられている時間はいつだってほんのわずかです。人生を変える準備には時間がかかったとしても、実際に変わるのは一瞬です。転職を目指している皆さんもその一瞬を逃さないためにも地道な活動を続けてもらいたいと思います。

そして今はうつに苦しんでいる人はまずはしっかり治療に専念してもらいたいと思います。心身の回復が何より一番大事ですから。

次回以降の記事で退職交渉の様子や、転職活動編のまとめを書いてみたいと思います。ぜひ次回も楽しみにしていてください。

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