リワーク日記42 うつで休職中の私が転職面接に挑んだら待ち受けていたこととは
好評をいただいている「リワーク日記」シリーズの「転職活動編」ですが、今回もお読み下さいましてありがとうございます。まだ転職活動は終わっていませんのでしばらく続きます。ご安心ください。
今回は緊迫感溢れる面接編です。
ここ3週間ほどの間に1次面接の予定が7件入っていまして、連日面接をこなす日々を過ごしています。3日連続で面接という場面では、場所を間違えていないかとか、今日はどの会社だったっけとか、話していて頭の中で他の会社と混同していたりとか、なかなかの混乱ぶりで疲労が溜まっています。あと来週の3社が終われば、とりあえず今の時点での面接予定は全て完了となります。どこかに受かれば良いのですが。
まずはいつものように応募状況からご報告します。
順調に応募数が伸びて、とうとう300社突破しました!そして落選も250社を突破しました。いやいや我ながらすごい数ですね。ただのくじ引きに見えてきました。エージェントに250回も「お力になれず申し訳ございません」と謝らせてしまっていますよ。謝らないで良いからいい加減マッチする求人を紹介してもらいたいものです。最近の紹介求人はやや投げやりに見えますよ…。これだと本当に内定をもらう前に1000社応募を達成してしまいそうです。
さて、書類通過した8社ですが、そのうちの5社とはもう面接を済ませていまして、そこで分かったことが一つあります。
それは、企業側は応募書類に「休職中」と記載があっても、気がついていない場合がある、ということです。
驚いたことに、このうち少なくとも2社で私が休職中だという事実に気がつかないまま面接に臨んでいました。面接中に噛み合わないことがあったのでこちらから申告して初めて気がついていました。1社は「あ、本当ですね。ここに書いてありますね」と言った後に急に病状について矢継ぎ早に質問を浴びせてきた挙句、面接後早々に不合格を通知してきました。見落としていたのはそちらでしょ…、巻き込まないでよ。
もう1社はやはりこちらからの申告で気がつきましたが、大して気に留めていない様子で面接が進みました。気にしないなら良いんですよ、別に。
何度も書いている通りミスマッチと余計な手間を避けるための措置としてわざわざ履歴書に「休職中」と記載していますが、相手次第でそれがうまく機能しないこともあります。仕方ありません。
普通は履歴書に「休職中」とあれば気がつくはずですが、中にはきちんと分かった上で面接に呼んでくれていた会社もありました。その会社は休職理由についてもきちんと理解を示してくれ、当社ならそういう問題は起こらないよう取り組んでいると言ってくれました。合否はわかりませんが、たとえ落ちていたとしても、こういう理解のある会社も存在すると分かったのは収穫でした。
ですから、この記事を読んでいる同じ立場の方々には、是非とも悲観的にならずに前に向かっていってもらいたいと思います。世の中にはうつで休職中でも理解して応募を受け付けてくれる企業はあります。あとはそのような企業が求める経験・能力と私のそれが一致するかどうかです。今回私は経験・能力の擦り合わせの段階にまで辿り着けました。かなり良いところまで迫ったのです。私もこのまま希望を持って頑張りたいと思います。
うつで休職中の人が応募してきた場合、企業としてはこの応募者の転職理由は休職に関係しているのだろうと想像するでしょう。その推定が正しいか間違っているかは別にして、私のここまでの経験からすると面接の場で企業側のとる態度は次の3つです。
ひとつめは、嫌がる。
ふたつめは、気にしない。
みっつめは、理解を示す。
おそらく多くの企業がふたつめの「気にしない」を装って接してくるでしょう。それが社会人としては無難な振る舞いです。ひとつめの「嫌がる」企業は論外です。みっつめの「理解を示す」のはよほど自信のある企業か、もしくは誰でも良いから人をかき集めないといけない事情を抱えたブラック企業でしょう。
ですので、もし企業側が「理解を示す」態度を取った場合、質問をしてその自信の根拠を確かめた方が良いでしょう。
私も、今回面接を受けた「理解を示す」企業の自信の裏付けを確認しました。この会社が「風通しが良い」社風を実現させている理由は何?「社員への配慮を重視する」施策を実現できる理由は何?面接での応答で「理解」を感じ取れるか?企業側の説明が筋の通ったものであるならば信用して、あとは自分が業務に貢献できると重ねて強調するだけです。
ふたつめとみっつめのパターンの場合は、ごく一般的な採用面接と同じです。何も特別なことはありません。互いがマッチするかを見極める質疑応答をすれば良いだけです。ひとつめのパターンだけは聞かれたことに答えるだけにとどめてさっさと切り上げましょう。本来、嫌がる方がどうかしているのです。しかもこちらは事情を隠していたわけではなく最初から書類に明記していますから強気に行って大丈夫です。
履歴書に「休職中」と書いておいた場合の面接では、基本的には普通に振る舞って良いのは大きなメリットですね。隠す必要も取り繕う必要もなく、当然という顔で話せます。
ところで、特にみっつめの理解ある企業に対しては、転職理由を正直に「休職の原因となった問題を、環境を変えることで払拭したいから」と伝えて良いのでしょうか?
私自身、その答えはまだ出ていません。ですが、今回それを試してみましたので、結果がわかったらご報告したいと思います。
ちなみに、みっつめに該当した企業に正直に転職理由を伝えましたが、企業側からは「転職しても同じような環境だったら同じことの繰り返しになるが、そこはどう見極めるのか?」と聞き返されました。良い質問ですね。ですが、まさにそのための面接です。面接官の受け答えを通して風通しの良さや社風を見極めると答えておきました。
加えて、きちんと通じているか不明ですが、これだと周りが悪いと言うばかりで自分自身の問題に無頓着という印象を与えるかと思ったので、こちらもリワークを通してストレスマネジメントやコミュニケーションスキルを学び身につけることで、環境要因への対処だけでなく自分自身の足りない部分は補強しているとも伝えました。
うまくいっているかどうかはわからないものの、ある程度正直に伝えてしまっても良いような気もします。その方が本音で語っていることが明らかですし、リワークでの経験も踏まえていて自然に聞こえる気がします。
まあ、いずれにしても試行錯誤です。これから予定されている面接の中でも試していきたいと思います。
ということで今回の記事では面接の状況についてお伝えしました。引き続き応募を続けて、面接の様子についても記事にしていきたいと思います。面接の予定が詰まっていると疲れてしまいますが、休みながら頑張っていきたいと思います。