カキ フライ アウェイ
2024/9/12(木) PM9:58記
昨日のお昼,仕事のはずの妻が娘を連れて帰ってきた。
猫がやたらニャアニャア騒がしいので,窓際で近所の野良猫と睨み合っているのかと思ったが,妻の車がカーポートに入ってきたのを見たようだ。
何でも娘が保育園で嘔吐したらしい。
咳き込んだ拍子だと思われるが,感染予防の観点から帰宅を余儀なくされたとのこと。
妻は帰宅後,在宅勤務。
何やかんやあって,昼寝しない娘を私が連れ出して夕飯の買い出しついでにドライブ。
因みに私は,午後1時前まで寝ていたので元気だ。
紙コップの水をこぼさないよう文太に訓練された私のドライビングテクニックのせいか,車ではよく寝る彼女。
確かに肌は豆腐のように白い。
兎に角,寝ないうちに先に買い物だ。
調理をする気はさらさらないので,妻の財力に頼り,惣菜を詰め込む。
出資者はお刺身が食べたいと言っていたので,比較的お手頃なイナダを籠へ放り込む。
納豆に付属しているカラシが余っていたことを思い出し,シュウマイを追加。
極めつけは普段あまり買わないカキフライ。
これだけあれば十分だろう。
会計を済ませ,袋に詰める。
因みにエコバッグなどという軟弱な物は持ち合わせていない。
ビニール袋はゴミ箱に被せる養生に使うので,我が家では絶対いるのだ。
お刺身と豆腐とマヨネーズと……,購入した品物を次々と詰めていく。
よし,この辺でカキフライを……,とプラ容器の蓋に手を伸ばした瞬間,
ガサガサガサッ
中身が勢いよく飛び出した。
籠の中に全部。
「ええいくそ」
「どうなっとんねん」
「ちゃんと閉まってないやんけこれ」
こんな時は人目も憚らず,自然と独り言がつらつら出てくるのがおじさんの特性である。
「まぁええわ」
「帰ってからプラごみ分別するの面倒やし」
性懲りも無く独り言を続けながら,レジ袋有料後も "ご自由にお使いください" の地位を守っているアイラップのロールに手をかけた。
そして,田舎では必ずセットで置いてあると言っても過言ではない,皆があんまり触りたくない袋を広げやすくするためのおしぼりで手を湿らせる。
籠に散らかったカキフライをアイラップに詰めて,あたかも最初から袋売りでしたみたいな顔をして,レジ袋へ。
カキフライ フライアウェイ。
これが俗に言う二度揚げか。
皆様,プラ容器の蓋がきちんと閉まっているか確認の上,籠にお入れください。
以上,もうハズレの容器にアタリませんように。