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四字熟語で学ぶ―4 ◯四字熟語の書 ◯四字熟語を考える

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2016年12月の記事一覧

「駑馬十駕」を考える

どばじゅうが
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才能がない人でも、努力すれば才能のある人に並ぶことができるということのたとえ。
「駑馬」は足の遅い馬。足の速い馬は一日で千里もの距離を走るが、足の遅い馬でも十日も走り続ければ追いつけるという意味から。
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「駑」 のろい馬。にぶい。おろか。
「駕」 ①馬に乗る。②追い越す。しのぐ。

足の遅い馬でも、十日も走

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「棣鄂之情」を考える

ていがくのじょう
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仲が良く美しい兄弟の情のこと。
「棣」は庭梅のこと。
「鄂」は花のがくのこと。
庭梅の花はがくが寄り添って美しく咲くことから。
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庭梅の鄂は、寄り添って美しく咲くことから、
仲が良く、美しい兄弟の情のこと。

仲がよい兄弟の情のことを表現するのに、庭梅の鄂を出すとは思いませんでした。

別のことで表現し

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「長頸烏喙」を考える

ちょうけいうかい
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首が長く、口がとがっている顔立ち。
「頸」は首、「烏喙」は鳥のからすのくちばしのことで、とがった口という意味。残忍で疑い深く、強欲な人の顔立ちとされ、苦労をともにすることはできるが、一緒にいても穏やかな気持ちでいることはできないとされる。
中国の春秋時代、越の王の勾践のことを、茫蠡が許した言葉から。
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「樽俎折衝」を考える

そんそせっしょう
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宴会で穏やかな雰囲気で、交渉が有利になるようにすること。
食事しながら外交交渉を行うことをいう。
「樽俎」は酒樽と肉料理をのせるための台のことから、豪華な食事のたとえ。
「折衝」は敵の勢いを弱めるということ。または、交渉や駆け引きのことをいう。
「尊俎折衝」とも書く。
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酒樽と肉料理の台で、
敵の勢いを

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「簇酒斂衣」を考える

そうしゅれんい
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貧しい生活のたとえ。
「簇」と「斂」はどちらも集めるという意味で「簇酒」は、酒を少しずつ集めること。「斂衣」は布の端切れを集めること。
酒好きで貧しい辛洞は、杯に一杯ずつ酒をもらって酒樽にためて飲み、同じく貧しかった伊処士は、布の端切れを集めて縫い合わせて、服を作ったという故事から。
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「簇」 あつまる。

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「噬指棄薪」を考える

ぜいしきしん
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母と子の気持ちがお互いに通じることのたとえ。
「噬指」は指を噛む。
「棄薪」は薪(たきぎ)を捨てるという意味。後漢の蔡順が薪を採りに行っている間に来客があって、母が困って自分の指を噛むと、その気持ちが通じ、蔡順が薪を捨てて帰ってきたという故事から。
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指を噛む
薪を棄てる

四字熟語の内容は以上です
意味不

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