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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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#人生

「良禽択木」を考える

りょうきんたくぼく
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賢者は君主をしっかりと選んで仕えるということ。
「良禽」は賢い鳥のこと。
賢い鳥は、敵に襲われにくく、食べ物を手に入れやすい場所の木を選んで巣を作るという意味から。
「良禽(りょうきん)は木(き)を択(えら)ぶ」とも読む。
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「良」 物がすぐれてよい。質がよい。

「禽」 鳥類の総称。

「択」 差別

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「被害妄想」を考える

ひがいもうそう
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主に精神疾患にみられる症状で、特に根拠もないのに、他者から危害を受けていると思い込むこと。
「妄想」は間違ったことを根拠もなく信じること。
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「被」 ①頭からかぶる。こうむる。うける。
②おおいかぶせる。おおいをする。かばう。

「害」 ①きずつける。そこなう。悪い状態にする。
②わざわい。(その)人に直

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「倹存奢失」を考える

けんそんしゃしつ
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節約する人は生き残り、無駄遣いをする人は滅びるということ。
「倹(けん)は存(そん)し奢(しゃ)は失す」とも読む。
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「倹」 引きしめた生活をする。出費を控え目にする。むだな金をつかわない。つつましい。

「存」 ①ある。いる。生きている。
②持っている。あらしめる。

「奢」 過度に物事をりっぱに

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「射石飲羽」を考える

しゃせきいんう
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集中して必死の思いで事にあたれば、どんな困難なことでも成し遂げることができるということ。
楚の熊渠子が暗闇の中でうずくまる虎を狙い、集中して力いっぱい矢を射て確認してみると、虎ではなく大きな石に矢の羽までも深く刺さっていたという故事から。
「射石」は弓で石を射ること。
「飲羽」は矢の羽までも深く突き刺さるという意味。
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「燃眉之急」を考える

ねんびのきゅう
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危険がすぐ近くまで迫っていて非常に緊迫した状況のたとえ。
眉が燃えるほど近くに火が迫り、急を要する事態であることから。
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「燃」 火がもえる。もえる。もやす。

「眉」 目の上、ひたいの下辺に横に並
ではえた毛。まゆげ

「之」 ①ゆく、すすむ、いたる。
②是と通じ、代名詞として、これ、この。
③語詞と

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「附贅懸疣」を考える

ふぜいけんゆう
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必要がなく、迷惑なだけのこと。
「附」はくっつくこと。
「贅」と「疣」はどちらもこぶやいぼのこと。
「懸」はぶらさがると。
くっついていたり、ぶら下がったりするいぼやこぶということから。
「附贅」は 「付贅」とも、
「懸疣」は「懸肬」とも書く。
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「附」 ①添え加える。ます。つける。
②つきしたがう。

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「破邪顕正」を考える

はじゃけんしょう
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不正を打破して、正しい行いを示して守ること。
仏教の言葉で、邪説を打破して、正しい仏教の道を指し示すことをいう。
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「破」 ①物をこわす。こわれる。
②従来の体制をくずす。

「邪」 ①正しくない。心がねじけている。まがっている。よくない。よこしま。
②有害である。

「顕」 ①よく目立つ。明らか。

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