![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/174589940/rectangle_large_type_2_031fe3497ae8eec97c7c19fde9eb0ef7.png?width=1200)
本当の初恋を、私は知っていただろうか
「運命の人は2人いる」という話を聞いたことがある。
1人目は、恋を教えてくれる人。嫉妬や激情を伴う、情熱的な恋。
2人目は、愛を教えてくれる人。お互いを支え合う、穏やかで安定した愛。
その言葉を聞いたとき、ふと宇多田ヒカルの「初恋」が頭をよぎった。
もしもあなたに出会わずにいたら
誰かにいつかこんな気持ちに
させられたとは思えない
![](https://assets.st-note.com/img/1739521095-iJXbBvt3P0LGYdEFQcSxmhyU.png?width=1200)
初恋。
多くの人が、子どもの頃の憧れや、はじめて好きになった人のことを「初恋」と言う。
私も、そう思っていた。
けれど、大人になってから振り返ると、あの頃の気持ちは「本当の初恋」だったのだろうかと疑問が湧く。
私にとって、初恋とは何だったのか?
たった一ヶ月の、恋の記憶
一度だけ、本気で恋をしたことがある。
十歳近く年上の彼のことが好きで好きで、追いかけていた。
連絡が来るだけで舞い上がり、会えない日は寂しくてたまらなかった。
彼が元カノの話をするだけで胸がざわつき、どうすればいいのかわからなかった。
うるさいほどに高鳴る胸が
勝手に走り出す足が今
確かに頬を伝う涙が
私に知らせる これが初恋と
そう、あの頃の私は、これを「初恋」だと思っていた。
出会ってすぐに交際が始まったけれど、そんな恋は、たった一ヶ月で終わった。
突然、彼に振られた。
理由は「合わないと思うから」。
彼の好みに合わせようと服のテイストも変えて、音楽の好みも変えたのに。
何が合わなかったのか、私にはわからなかった。
ただ、彼が去っていくのを、どうすることもできなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1739521186-HnbvjRBr81XgZ9UuCyQ7eoip.png?width=1200)
燃え上がるように恋をして、燃え尽きるように終わった。
後になって気づいた。
私は、彼を「愛していた」わけじゃなかった。
「彼が好き」という気持ちに、自分が溺れていただけだったのだ。
恋を知ったのは、彼のおかげだった。
でも、それは、私が心から求めた愛ではなかったのかもしれない。
夫と出会い、愛を知った
それから時が経ち、私は夫と出会った。
彼と付き合うまで、私はまともに男性と向き合ったことがなかった。
どこかで男性を見下し、「どうせ男なんて」と冷めた目で見ていた。
けれど、彼は違った。
私の言葉に耳を傾け、私の感情を大切にし、私の存在を「当たり前」ではなく「大切なもの」として扱ってくれた。
彼といると、私は私でいられた。
「好きで好きでたまらない!」と叫ぶような感情ではなかった。
嫉妬や激情に振り回されることもない。
ただ、彼と一緒にいる時間が、穏やかで、心地よくて、愛おしかった。
風に吹かれ震える梢が
陽の射す方へと伸びていくわ
彼と出会い、私は変わった。
男性を見下していた自分が、「彼とずっと一緒にいたい」と思うようになった。
この関係を守りたい。
この人と、同じ未来を歩みたい。
そう思ったのは、はじめてだった。
私にとっての「初恋」
私はずっと、あの一ヶ月の燃えるような恋を「初恋」だと思っていた。
けれど、今の夫と出会い、共に生きる道を選び続けている今、気づいた。
小さなことで喜び合えば
小さなことで傷つきもした
私にとって、本当の「初恋」は、夫だったのかもしれない。
燃え上がるような恋ではないけれど、彼と出会わなければ、私は今でも「愛」を知らずにいたかもしれない。
恋を教えたあの人。
愛を教えてくれた夫。
どちらも、私にとって大切な人だった。
もしあのとき、夫に出会わずにいたら、私はただ生きていただけだったかもしれない。
もしもあなたに出会わずにいたら
私はただ生きていたかもしれない
生まれてきた意味も知らずに
この歌を聴くたびに、私は思う。
「運命の人は2人いる」と言うけれど、私にとっての「初恋」は、最後にたどり着いたこの人だったのかもしれない。
✒️ーーーー想いは駆けるーーーー🐎
文筆屋ことロップ代表
茨木彩菜〈ペンネームはアヤコ〉
幼少期から日記、エッセイ、小説を執筆する。大学卒業後は中学校国語教員を務め、出産をきっかけにwebライターに。多世代共生社会実現のため、介護職に従事。現在は文章コンサルタントとして、「自信を持って書ける人」を増やす活動に専念する。
✒️お仕事実績
✒️お役に立てる仕事
・webコンテンツの企画・執筆・代筆・添削
・HP文章の執筆、添削
・チラシ文章の作成、添削
・プロフィール文の作成、添削など
・文章コンサルティング(市場調査、ブランディング、執筆サポート)
・文章講座(語彙力の磨き方、ブログやプロフィールの書き方など)
✒️著作紹介
✒️SNS
☕️文章相談カフェ
note読者限定で 「1時間の文章相談」 を 1,000円 でお受けしています。
「文章がうまくまとまらない…」
「自分の書いた記事、誰かにフィードバックしてほしい!」
「プロフィールやメニューの文章、これで大丈夫かな?」
こんなお悩みをお持ちの方、気軽にご相談ください✨
文章コンサルとして活動する私が、やさしく、具体的にアドバイスさせていただきます!
料金:1,000円 / 1時間(Googleミートor対面)
お申し込み方法:こちらの投稿にコメント or お問い合わせください!
お問い合わせ方法は下記のアンケートから「note文章相談カフェ」をポチッとしてお送りください。
普段の講座やコンサルは「ちょっとハードルが高い…」と感じる方にも、
「話してみたいな」と思ったタイミングで気軽に参加いただければ嬉しいです😊
いいなと思ったら応援しよう!
![茨木アヤコ|文章コンサルタント](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163668464/profile_983636124b49d32276a711a3d6da92a6.png?width=600&crop=1:1,smart)