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【詩】夢なんてみれなくてもいいのに

緩い日曜日の午後に少々濃いめのブラックコーヒーの力を借りて目を覚ました私はいつものように灰色の憂鬱に強く抱かれながらこの柔らかな部屋のなかで激しく思考を左右上下前後に揺らし続ける自分を意識しては脆弱な実存に溜息を吐きかける外を見透かすのが使命であるガラス窓もやがて脆い風景を視認することに退屈しその「部屋」に置かれた本棚に目を向けては喪失を読み始める。部屋部屋部屋のなかで
「賞味期限なら切れたって平気だよ」
どうせ食べないくせに。
雨が降りそうな気分を抱えたまま家を出て一駅隣の町にある喫茶店へと足を運びそこでホットカフェオレを注文した私はミディアムコートのポケットから取り出した「中村文則」を開き右手の親指と人差し指を使って抜き取ったpp.22-23の栞をpp.176-177頁ぐらいの見開き中央へと神経質そうに挟み直してからコンタクトレンズを通して窓が(否私が))))))))読み始める。(/それにしても人が多くて汗汗汗)
淹れたてのホットカフェおrに繊細な指使いでシュガーを夢中で入れ続ける動作をしばらく保持したあとで久しぶりに買ったセブンスターに火をつけて(星を燃やす君の願いと君の詩に)



ふと帰り道に夜空を見上げては虚無を思う
この世界にいるのは私と私以外
私がいなくなっても「私以外」はきっと『歯車』のように廻り続けてる
アスファルトを踏みつけるたびに塵芥が竜のように巻き上がってはねっとりと足元に絡みつく
汚れた身体で「暗い部屋」へと帰る私は
しばらく夜目に慣れていたせいか〈め〉に侵入してきた部屋の照明がLSDノヨウニキラキラキラメイテイルヨウニ視エテトテモトテモマブシイ




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経年によって剥が(さ)れ落ちたコンクリート片が片隅でひっそりと泣いている
街の騒音は幽霊のごとく私の影に滞っては堆積する
(動いてもだめだよね、わかってるけどさ)
どこまでもどこまでもどこまでもへばりついてくる記憶は私の影だから踏み続けられられるの可愛そうに
高円寺の商店街で「骨」を拾うでもそれはきっと夢。
儚いね。《でも》素敵なんだそれだけで

/《でも》(素敵なんだそれだけで。)孤独に愛されなかったぼくはせめてきみの夢を愛したくて街のクリスマス・イルミネーションの光をカメラフォルダに保存したそれを絶対に消さないためにぼくは今夜の月の孤独と星空の輝きから逃れるようにして眠剤を飲んでねるね


おやすみなさい          。
(このメッセージは削除されました)

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