【短歌一首】 朝焼けと夕焼け紛ふ乾きたる初冬は黄金抱き続けて
最近、朝日と夕日、朝焼けと夕焼けがそっくりな時がある。
ここのところ空気がとても乾燥する日が続いているが、その影響があるのかもしれない。
11月の半ば過ぎまでは、夕焼けがやけに赤くまったりとしていると感じていた。
しかし11月末から12月初めには、夕日も夕焼けも黄金色だったり明るいオレンジ色で赤色や紅色が滲み出るような感じがなく、やけにクリアな明るさを保ったまま沈んでゆく。
11月中ばごろの天気予報で、なぜその頃(11月中旬)の夕焼けがとても赤いのか、を解説していことを思い出した。
確か、「今年の11月は割と湿気が高いため、日中 温められ水分の蒸発が 起こり、水分の多い空気では 波長の長い赤色が 遠くまで届く、だから赤が濃くなる。」というようなことを言っていた。
一方、11月末から12月になってからは東京の天気予報では、乾燥した日が続くので火の元に注意とか、部屋の加湿や肌の保湿ケアが大事ということを盛んに言っている。
ゆえに、毎日冷えて乾燥した日々が続き水分の少ない空気が支配しているために、波長の長い赤色が遠くまで届かず、夕日や夕焼けが朝日や朝焼けと同じようなクリアな黄金色にキープされるのではないか、という仮説となった(裏付け調査なし)。
まあ、自然現象が自然科学的に理論的にどのように説明されるかはともかく、最近晴れた日が続き、朝日も夕日も、朝焼けも夕焼けも、毎日美しい黄金色。
乾燥肌の二の腕や足首やふくらはぎがときおり無性にかゆくなることが、今の寒く乾燥した日々を実感させる。
猫間英介