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【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

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幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らし…
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#鎌倉

【鎌倉・江ノ島を詠む】 〜「鎌倉・江ノ島短歌」(+湘南・三浦)をまとめました〜

こんにちは。 統合カウンセラーの猫間英介です。 私にとって鎌倉・江ノ島、そしてもう少し範…

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】 来る者を拒むが如く親王の墓のきざはしいよいよ険し

鎌倉にある護良(もりなが、またはもりよし)親王のお墓を久しぶりに訪れた。 護良親王は鎌倉…

猫間英介
11日前
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【短歌一首】 人寄らぬ悲劇の皇子(みこ)の陵墓にて黙想すれば山風うめく

鎌倉にある護良(もりなが、またはもりよし)親王のお墓を久しぶりに訪れた。 護良親王は鎌倉…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 太陽と外灯照らす真昼間の切り割りの闇に蠢くは何

鎌倉時代からある鎌倉中心部の扇ヶ谷と北鎌倉側の山ノ内を結ぶ「亀ケ谷坂の切通し」。  「切…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 木の橋も海辺の店もなき冬の浜を分かちて滑川(なめりがわ)ゆく

鎌倉の市内を流れて海岸に注ぐ二級河川「滑川(なめりがわ)」。 鎌倉には特に大きな河川はな…

猫間英介
1か月前
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【短歌一首】 海風は砂のつぶてで視界消し材木座より吾退かせたり

たまに仕事で訪れている鎌倉・材木座海岸。 この冬に入ってからは初めてとなるので、快晴のも…

猫間英介
2か月前
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【短歌一首】 苔むしし山門行けば金の蛇吾を導き羊歯(シダ)に消えたり

鎌倉山ノ内にある「浄智寺」は臨済宗の鎌倉五山の一つで、1281年の創建。 浄智寺に来るときは山門の横から寺の敷地内にある坂道を進み、源氏山に登ることが多い。 寺の境内の裏山がそのまま源氏山につながっているため、高い樹木が生い茂り、その陰や根元には低木層が連なり、さらに地面付近ではシダ類や苔がびっしりと岩や石や階段を覆っている。この三層の深い緑と湧き水が相まって、浄智寺の山門はいつ来ても濡れて湿っている。まるで湿地帯のように。 もともと鎌倉は谷戸(やと、やつ)と呼ばれる、突

【短歌一首】 夏よりも影の濃くしてカフェの朝彼方の海に秋の波聴く

材木座海岸に来るといつも立ち寄る海辺のカフェ。 今やすっかり秋の気配を漂わせている。 朝1…

猫間英介
4か月前
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【短歌一首】 材木座と由比ヶ浜とを切り分けて滑川ゆく悠久の時

鎌倉の市内を流れて海岸に注ぐ二級河川「滑川(なめりがわ)」。 鎌倉には特に大きな河川はな…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 炎天も昼なほ暗き切り通し覆ふ葉叢に行灯ともる

切り通しとは山などを切り開いて通した道のことを言うが、その構造上、まわりは山の岩肌が剥き…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 段葛まだらの木影御簾にして千切りし暑さ駅はもうすぐ

鎌倉の若宮大路は鶴岡八幡宮へ向かう参道。 先日、用事で鎌倉に行った時に、参道の中央に一段…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 盆の夜怯ゆる子らと墓地巡る母の教育いま効問はん

鎌倉は至る所に祠やお墓がある。そして山や森や切り通しなど、鬱蒼とした木々に囲まれながら歩…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 夏ゆくを江ノ電は知る空と海風の色まで九月染みたり

久しぶりに用事で鎌倉へ行った帰り、鎌倉から江ノ電に乗った。 まだ気温は35度近くありかなり…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 古の切り通しの上灯り見ゆ騎馬武者ならぬ酒屋の鉄馬

鎌倉時代からある鎌倉中心部の扇ヶ谷と北鎌倉側の山ノ内を結ぶ「亀ケ谷坂の切通し」。切り通しとは山などを切り開いて通した道のこと。 鎌倉を訪れた時にはよく通る坂だが、暑い季節に通るのは初めて。 鎌倉は三方を山に囲まれ正面が海で、鎌倉時代に敵を防ぎ味方を守るのに適した天然の要害と言われている。 その山を切り開いて鎌倉には外部と繋がる7つの切り通しがあるが、その一つが「亀ヶ谷坂(かめがやつざか)」の切り通し。亀も登れないくらい急であることからついた名前とのこと。 亀ヶ谷坂は鎌倉時