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【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

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幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らし…
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【鎌倉・江ノ島を詠む】 〜「鎌倉・江ノ島短歌」(+湘南・三浦)をまとめました〜

こんにちは。 統合カウンセラーの猫間英介です。 私にとって鎌倉・江ノ島、そしてもう少し範…

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】 小半時待ちたる寒き停車場をゆるりと巡りバスは寄り添ふ

鎌倉の大塔宮(だいとうのみや)にある神社「鎌倉宮」は、鎌倉幕府を倒し建武の新政を行った後…

猫間英介
3日前
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【短歌一首】 来る者を拒むが如く親王の墓のきざはしいよいよ険し

鎌倉にある護良(もりなが、またはもりよし)親王のお墓を久しぶりに訪れた。 護良親王は鎌倉…

猫間英介
6日前
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【短歌一首】 人寄らぬ悲劇の皇子(みこ)の陵墓にて黙想すれば山風うめく

鎌倉にある護良(もりなが、またはもりよし)親王のお墓を久しぶりに訪れた。 護良親王は鎌倉…

猫間英介
11日前
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【短歌一首】 太陽と外灯照らす真昼間の切り割りの闇に蠢くは何

鎌倉時代からある鎌倉中心部の扇ヶ谷と北鎌倉側の山ノ内を結ぶ「亀ケ谷坂の切通し」。  「切…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 木の橋も海辺の店もなき冬の浜を分かちて滑川(なめりがわ)ゆく

鎌倉の市内を流れて海岸に注ぐ二級河川「滑川(なめりがわ)」。 鎌倉には特に大きな河川はな…

猫間英介
1か月前
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【短歌一首】 海風は砂のつぶてで視界消し材木座より吾退かせたり

たまに仕事で訪れている鎌倉・材木座海岸。 この冬に入ってからは初めてとなるので、快晴のもと冬の澄み切った海を見ることをとても楽しみにしていた。 鎌倉駅から材木座海岸まで約20分くらい歩いているときは、穏やかな冬の日差しがとても気持ちよく風もほとんどなかった。 しかし、材木座海岸の入口付近まで来ると、猛烈な海風が吹きつけてきて進むことを少し躊躇してしまうくらいだった。 材木座海岸に入るトンネルの中を進んでいくと、さらに強い海風が砂を巻き上げなら狭い空間を吹き抜けてゆく。顔や

【短歌一首】 苔むしし山門行けば金の蛇吾を導き羊歯(シダ)に消えたり

鎌倉山ノ内にある「浄智寺」は臨済宗の鎌倉五山の一つで、1281年の創建。 浄智寺に来るときは…

猫間英介
4か月前
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【短歌一首】 夏よりも影の濃くしてカフェの朝彼方の海に秋の波聴く

材木座海岸に来るといつも立ち寄る海辺のカフェ。 今やすっかり秋の気配を漂わせている。 朝1…

猫間英介
4か月前
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【短歌一首】 青色を空と海とで分かち合ふ海沿いの道秋走り出す

湘南海岸沿いを走る国道134号線。 夏の間は連日海水浴などの観光客で賑わい、車の往来が滞るこ…

猫間英介
4か月前
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【短歌一首】 材木座と由比ヶ浜とを切り分けて滑川ゆく悠久の時

鎌倉の市内を流れて海岸に注ぐ二級河川「滑川(なめりがわ)」。 鎌倉には特に大きな河川はな…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 炎天も昼なほ暗き切り通し覆ふ葉叢に行灯ともる

切り通しとは山などを切り開いて通した道のことを言うが、その構造上、まわりは山の岩肌が剥き…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 コバルトの海風抜くるトンネルにペダル涼しき自転車一つ

朝から砂浜がとても暑く、陸に向かって吹いてくる海風も熱を孕んでいる。しばらく浜辺を散歩し…

猫間英介
5か月前
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【短歌一首】 膨らみし積乱雲は臨界に爆ぜて浜辺を雨音走る

沖の上空に巨大な積乱雲が発達している。 今年見た入道雲の中でも最大級。天空の城ラピュタに出てくる、龍の巣を彷彿とさせる。 大きく発達した積乱雲はかなり重くなってきているようだ。すでに下の方が濃い灰色となっている。 そうこうするうちに、積乱雲の下の方がだんだん海につながったように見えてくる。もう沖の方では雨が降り始めたのだろう。 雨が沖から浜辺の方へ向かってきている。 先ほどまで海の上を滑っていたウインドサーファーたちも、強い雨風を警戒したのかいったん引き上げたようだ。