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【短歌一首】 海風は砂のつぶてで視界消し材木座より吾退かせたり

海風は
砂のつぶてで
視界消し
材木座より
吾退かせたり

たまに仕事で訪れている鎌倉・材木座海岸。
この冬に入ってからは初めてとなるので、快晴のもと冬の澄み切った海を見ることをとても楽しみにしていた。

材木座海岸の入口

鎌倉駅から材木座海岸まで約20分くらい歩いているときは、穏やかな冬の日差しがとても気持ちよく風もほとんどなかった。
しかし、材木座海岸の入口付近まで来ると、猛烈な海風が吹きつけてきて進むことを少し躊躇してしまうくらいだった。

材木座海岸入口のトンネル

材木座海岸に入るトンネルの中を進んでいくと、さらに強い海風が砂を巻き上げなら狭い空間を吹き抜けてゆく。顔や体に砂が飛んできて、顔を上げて進むのが少し苦しい。

材木座海岸

海岸に出ると波もかなり荒い。海の上にウィンドサーフィンの帆が2つ、3つ見える以外に人影は全くない。確かに、この砂と風の中、浜辺を散歩するのは難しい。

逗子方面

材木座に来るときは好天の時ばかりとは限らず、かなりの悪天候の時でも傘をさしてそこそこ長い時間材木座を歩くのだが、今日はどうにも調子が悪い。空は快晴なのに。

荒天の材木座海岸
荒天時の逗子方面

今回は空は晴れていても、とにかく強い海風が巻き上げる砂のつぶてで目を開けていることが難しい。これ以上海岸に止まっていても何もできない。

トンネル

こんな快晴の日に、大好きな材木座海岸をゆっくりと散歩できないのは本当に悔しい。すごすごとトンネルから内陸方面に向かって歩き出す。

途中で立ち寄ったカフェのトイレで確認したら、目はもちろん、耳や鼻や額、ジャケットの襟などに砂がたくさん付いていた。

今日は砂礫に負けた。悔しい。

猫間英介


鎌倉の短歌を集めました。


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