『ARMS』(皆川亮二)

『ARMS』(1997-2002)という漫画がある。

体の一部が武器化された少年たちが、悪の組織「エグリゴリ」と闘う痛快な物語だ。

少年たちが覚醒し、変身するのがカッコいい。

壮大なスケールで話が展開され、敵の「キース・シリーズ」や脇役の天才少年アル・ボーエンなど、キャラクターも魅力的である。

ちなみに『進撃の巨人』は、『ARMS』の影響下にあるそうだ。

 

少し気になるのは、出てくる人物が必ずといっていいほど何かしらのトラウマを抱えていることだ。

敵キャラですら、そうなっている。

あまりにトラウマ描写が頻発するので、どうしてもわざとらしく感じてしまう。

おそらく、そういう時代だったのだろう。(cf. 斎藤環『心理学化する社会』)

 

それでも、名作には違いありません!

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