「文転」という選択
受験生からすると気が早いでしょうが、大学で理系から「文転」するという選択肢もあります。
文転とは、文系に転向することです。
経験者としては、次の人たちがいます。
アメリカの小説家トマス・ピンチョンは、コーネル大学の工学部から英文科へ。
ピンチョン作品を翻訳した佐藤良明さんは、東北大学理学部から東京大学英文科へ。
批評家のウィリアム・エンプソンは、ケンブリッジ大学で数学専攻から文学へ。
歴史学者の笠松宏至さんは、東京大学で理系から文学部へ。その模様は『歴史家の読書案内』(吉川弘文館)という本で語られています。師匠となる佐藤進一との出会いから日本史を志したそうです。
理系的能力は、文系分野でも活かされることでしょう。
でも、決断は慎重に。
写真は、コーネル大学のキャンパス。