ニッポン・イデオロギーと左翼イデオロギー
戸坂潤の『日本イデオロギー論』(1935)は、国内でしか通用しない'ニッポン・イデオロギー'を戦時中に批判したことで有名だ。
戦後、そうした国粋主義は、だいぶ廃れていった。
それに代わって、今度は左翼イデオロギーが台頭してくる。
しかし、それはニッポン・イデオロギーと無関係ではない。
おそらく「九条の会」は将来的に、左翼版ニッポン・イデオロギーとして位置づけられていくだろう。
天皇制を批判するのも左翼イデオロギーの特徴だが、天皇制に過剰な意味を見出だす点では、やはりニッポン・イデオロギーと共通している。
また、左派的な人からしか言及されない文化人や活動家がいたりする。
あくまで経験則だが、谷川雁がそうである。
そうなると、公平な評価が見えづらい。
とはいえ、私は全く読んだことがないので、興味がわいたら読もうと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?