見出し画像

入社エントリ〜大学病院の看護師だった私がスタートアップで医療に携わる話〜

こんにちは。Contreaの小原です。
私がジョインしたのは2023年10月なので、現在入社3ヶ月になりました。
私は現在Salesとして、Contreaのプロダクトである「MediOS」を用いてより良い医療現場をつくれるよう精進してます。
今回は何故私がContreaに入社したのかについて、私の経歴とともにお伝えするつもりです。
以前看護師として従事していた経験があり、医療の話が中心なので、病院で働いている人や医療現場に興味がある方には特に読んでいただきやすい内容になっていると思います。

自己紹介

改めまして、小原亜実(おはらあみ)と申します。
あだ名は「のこのこ」「あみのこ」「のこ」です。理由はマリオカートでよくのこのこ使うから。
岡山県出身で、新卒のタイミングで上京してきました。故に現役岡山弁ユーザーです。
全ての倫理と価値観をNARUTOで形成してきました。が、今回はNARUTO愛を抑制してnoteを書いていきます。
よろしくお願いします。

ビジュはキノピオ推し


私は犬が好き。でも看護師になったよ。

まずはContreaに入社する前の私についてのお話です。
私は看護師という道を選択するまで、将来の夢が定まったことがないようなふわふわ人間でした。
高校生の頃抱いていた将来像としては、看護師、ペットショップの店員、パティシエなど多岐に渡るものであり、将来に頭を悩ます日々を送っていました。
(ちなみにペットショップの店員は私が人生で初めて憧れたお仕事です。)

愛犬まる(尻尾が丸いことから命名)

そんな中、最終的に看護師を志した理由は大きく3つあります。

1つ目の理由は、親からの要望です。これはありきたりですね。
私の両親は私が小学校1年生の時に離婚しており、そこから母が1人でここまで大きく愛で、育ててくれました。
母は私を育てるにあたり、手に職がない、つまり資格がないことで大変苦労をしてきた経験があったので、私が同じ轍を踏まないためにも資格を取ってほしいという希望があったという背景です。
小学生の時から言われていた“資格を持つ”ということが看護師の道へのファーストステップだったように思います。
また、数ある"資格"の中で、何故看護師を選んだかに関しては、やりがいが大きく関わっていました。
元々幼少の頃からペット系の仕事してみたいなとぼんやり考えていた私にとって、資格のある1人で生きていけるような仕事は、どちらかと言えば別にやりたくない仕事ではありました。
ですが、どうせやりたくない仕事をするのであれば、モチベーションへとつながるような誰かのためになる仕事がしたいと思い、看護師という像を描くようになったと記憶しています。

2つ目の理由は、自分が入院した経験があるからです。こちらもありきたり。
私は5歳の時、病気で入院したことがあります。
かかりつけのクリニックで意識を失い、そのまま救急車で近くの大学病院まで搬送されました。
そして家に帰る暇もないまま入院し、手術を受け、家族と離れた生活を1ヶ月ほど送りました。
その後も数年にわたって定期的に外来フォローがあり、入院期間と合わせて様々な看護師さんと関わる機会があったので、看護師という存在は自分にとって身近な存在でした。
この経験から、”資格”と看護師という仕事を結びつけやすかったのだと思います。

そして、3つ目の理由として、祖父が入院した経験が関わっていました。やっぱりありきたり。
私の祖父が末期癌で緩和ケア病棟に入院したのは、私が中学生の時です。
幼少期のほとんどを祖父母宅で過ごし、おじいちゃん大好き人間の私にとって、父もどきの祖父が余命宣告をされている事実は、当時受け入れ難いものでした。
しかし、祖父が入院したことで、患者の家族として看護師さんのホスピタリティに触れることができ、私の看護師像の軸へと繋がりました。
以上3つのありきたりな理由が奇跡的に全て揃ったことにより、ようやく看護師への道が開き、大学の看護学科へ進学。


のこのこ少年篇

そしてなんやかんや勉強して、国試受かって、新卒で東大病院の小児科の看護師となりました。
ようやく下忍ですね。
ここで小児科を選択した理由としては、やはり自身の経験が大きく関わっています。
手術の怖さ、入院の退屈さ、好きに遊べない窮屈さなど、必ず経験した自分にしかわからない気持ちがあり、誰よりも患児に寄り添うことができるのは私だという圧倒的な自信がありました。
たくさんの看護師がいる中で、私が活躍するにはこの経験を活かすほかないと感じたので小児科を希望し、数多のライバルたちを抑え、見事に小児科という名の中忍試験合格。
(選考基準は不明。あみだくじだったらどうしよう。)(そして中忍試験は大袈裟かも。)

看護師時代の印象に残っているエピソードといえば、プライマリーをしていた患者さんが思い浮かびます。
(プライマリー:受け持ちとは別に、1人の看護師が1人の患者さんの入院から退院までをサポートすること)
3歳の女の子で初めての入院だったこともあり、医療者を中心とした“制服を着た大人”に対して強い恐怖心を抱いていました。
点滴などの治療への拒否だけでなく、付き添いの母が少しでも側を離れるだけで大号泣をしてしまっている状態でした。
私がプライマリーとなり、挨拶しましたが、あっさり「嫌い」と一蹴。悲しかったです。
しかし、そこで隙間時間に何度も会いにいくのを続けると、少しずつ心を開いてくれて、徐々に私の話を聞いてくれるようになりました。
元々手術や治療に対して不安が大きい子でしたが、私の経験と共感を添えたプレパレーションに耳を傾けてくれたおかげで、結果としてスムーズに治療に臨んでくれました。
(プレパレーション:子どもの発達や理解度に合わせた説明や配慮のこと)
「積極的にコミュニケーションを図り、まずは医療者に対しての恐怖心を取り除く。そして年齢・発達に関わらず、本人の理解と納得を得た上で治療を行う。」
この“当たり前なようで見落としてしまいがち”な一連の流れの大切さを本当の意味で学ぶことができたと感じています。
ちなみに、最終的にこの女の子とは、一瞬でも姿を見せると「おはらさーーーーん」と大声で叫ばれるくらいには仲良くなれました。毎日病棟内散歩や宝探しをしていたのが大事な思い出です。

こんな感じの子

そんなこんなで「目指せ上忍!」と働いていた私ですが、実際の現場では、理想とする看護師像と現実のギャップに苦しみました
元々、看護師の仕事内容より、看護師という存在に魅力を感じて選択した道であったため、とにかく患者さんに寄り添うことを優先したかったです。
しかし、実際にはそんな時間は多くなく、看護業務とともに雑務や係の仕事で溢れ、気付けば患者さんと接する時間の方が全然短い状態でした。
それでもなんとか患者さんに向き合いたいと残業前提で就業していました。
その影響で、日々3時間ほど時間外労働を行なっていることが常となっておりましたが、私だけでなく同じ病棟で働く看護師さんも、同じくらい働いている人が多かったように思います。
日々の疲労や慣れにより、いつからか淡々と業務をこなしている自分に気付きました。
そして、「このままでは近い将来本来の自分がいなくなるな」と考え、新たな居場所の開拓を決意しました。

のこのこ疾風伝〜新たな里Contreaへ〜

看護師という里の抜け忍となった私は、新たな世界へ旅立つにおいて何をしようかと考えました。
やっぱり元々憧れてたペット関係?それとも学生時代に注力していたアパレル?パン好きだからパン屋さん?
色々吟味しましたが、ここで1つ共通していたのは、人と接する仕事ということでした。
やはり人間大好きな私は人と関わることを辞められないなと感じたので、業界・業種に絞らず、人と接する仕事を探していました。
そんな中で目についたのがContreaです。
求人サイトで薄く広く探していたところ、医療系そしてSalesということで少し興味を抱き、HPなどで情報収集しました。
結果として、今までまさに自分が関わっていたところに注力している仕事で面白いなと感じ、さらに実際に自分がIC(インフォームド・コンセント)で負担に感じていた部分もあったので、自分になかった新たな視点に感動したのを覚えています。
「私の今までの経験が活かせるかも。そして私と同じ気持ちになる人が減るかも。」と思い、漠然とした大きな期待を抱きながら応募しました。
これが始まりです。

そして、「せっかく看護師になったのに、辞めてどう?」と最近よく尋ねられます。
結論として、あの時看護師として働いていたことも辞めたことも私にとってはベストな選択でした。
もちろん、看護師の世界の全てを知った気にはなっていないですし、これから先見れた景色もあったと思います。
ですが、看護師という仕事はただやってみたかった仕事の1つでしかないので、仕事の適性を吟味するという意味でやりきったなという所感です。
そして、看護師として働いた経験が今の自分を作っており、看護師として働いたからこそ見えている世界や学んだ感情もあります。
先述した体験も含め、楽しかったことや大変だったこと全てが自分の大切な思い出です。
出会えた全ての患者さんと医療者の方に非常に感謝しています。

そして現在、ジョインして3ヶ月。
Salesとして様々な病院関係者と面談し、更に学会に参加させていただくなど、多くの学びを得た3ヶ月でした。
そこで、私がこの短期間で得たものを大きく2つ披露(自慢)します。

1.医療者の思い

目の前の業務で精一杯だった看護師時代の私は、”他職種の方々がどういう思いで働いているのか”というところにまで目を向けることができていませんでした。
しかし、外から医療現場を見つめることで、全ての医療者の共通項を1つ発見しました。
それは、「患者さんの為に」です。
医師や看護師など密に患者さんと関わる職種だけでなく、クラークさんや経営に携わる事務の方々もこの思いを持って従事されています。
この知見を得てから、益々医療へ献身できることの素晴らしさを感じることができました。

2.セールススキル

これまでの話から「でしょうね」という感じだと思いますが、私はセールス未経験でジョインしています。文字通りゼロベースです。
そんな私は入社3ヶ月の現在何をしているのか。
結論、自分主体で説明会や面談を実施しています。
まだまだ発展途上以外の何者でもないですが、このゼロべ人間が短期間で何故ここまで成長できたかを考えてみたところ、”教育環境の充実さ”と”モチベの維持”が功を奏したという答えに辿り着きました。
まず、”教育環境”に関しては、現状Contreaはかなり手厚い体制が取られていると思います。
どう手厚いかと簡単に説明すると、マンツーマンどころか、Salesチーム4人全員からそれぞれ違った角度からのフォローをしてもらっている状態です。4対1。手厚いっ。
スキルのティーチングをはじめ、私に即したオリジナルの学習ステップを一緒に考えてくれるなど、こんな贅沢な環境だからこそ、短いスパンで成長することができているのかなと考えています。
そして、成長する上で重要な”モチベの維持”に関しては、
所感を述べると「会社全体でかなりかなりかなり手厚く助けてくれているな」です。
ここはチーム関係なしにサポートしていただいてます。
私個人的には、”成功した時は全力で褒めて喜んで、失敗した時には一緒に悩んで寄り添う”という点がダイレクトにモチベにつながっていると感じています。
一応メンター制度もありますが、全員メンターかな?ってくらいお世話になっている状態です。(名誉のため補足すると、メンターは誰よりも支えてくれています。全体のサポートレベルが高い故の全員メンター状態。感涙)
正直ジョインする前は、ビジネスという全く新しい世界に飛び込むことに不安はありました。
しかし、ここまでの手厚いサポートと、正社員メンバーをはじめとした全てのメンバーの温かさに、現状数えきれないほど救われています。
アットホームとか言うと胡散臭さマシマシですが、人柄の良さと医療の現場を思うみんなの気持ちは是非多くの人に伝えたいです。
後者に関しては、現場に近いSalesやCSだけでなく、全てのチームが現場の医療者、患者さんの声を拾い上げ、より良いサービスとなるように尽力しています。
医療について、そして社内の出来事について、メンバー全員自分事化するのが長けているなと、この短い期間で感じました。
正直私の経歴なんてどうでもよくて、これが私の1番伝えたいことです。

一緒に入社エントリ書いた同期國村とCポーズ

のこのこ疾風伝のこれから

人を支える」
突然ですが、私は公私問わずこのポリシーを掲げています。
私は現在進行形で非常に人に支えられてきた人生でした。
素敵な人を引き寄せる運だけは、世界チャンピオンです。
そんな私は周りにいてくれる人に感謝しているからこそ、自分が貰った以上に誰かに還元したいと考えています。
綺麗事と言われてしまうかもしれないですが、これが本心です。
このポリシーのもと、そしてContreaの人間として私が今後行っていきたいことを考えてみました。
まず第一に、今まで以上により良い医療現場作りのサポートをしていきたいと思っています。
そして、”より良い現場づくりのサポート”とはというところでは、かなり個人的な考えが入りますが、実際の現場の悩みや思いをヒアリングし、MediOSがその悩みに即するかどうかについて、患者さんと向き合う方々と一緒に検討、課題解決していくといった形が理想です。
その点において、現在のContreaはかなり理想に近い形だと考えており、全てのメンバーが現場の人の声を大切にしています。
あえて強気に出ますが、これは医療者だけでなく患者さんにも胸を張って自慢できるところです。
この魅力を大切にしつつ、今後MediOSを、ある意味”医療者の思いを引き出すツール”としても活用していけたらいいなと感じています。

我らが里の長

一方で、スタートアップという特殊な環境下に身を置く上で、私は何ができるだろうと考えました。
現在の課題というより、これから会社が大きくなる上で必要となるだろうという意味で目標を検討した結果、1つ自分の特徴を活かした目標が浮かんでいます。
それは、「リーダーと部下の両方向へ向けたサポートをする」という目標です。
なぜこの目標かというと、これから社員数が増え、チームが拡大・変革していくことにより、リーダーと部下の間には大きな隙間が生まれやすいと推察したからです。
私が看護師をしている際、中間層の人がほとんどおらず、若手とベテランの意見に大きな差が生じていました。
この経験から、リーダーの意図や真意は、中間の板挟み役がいないとうまく回らないと感じたので、“人に寄り添いたい人間”の私こそ板挟みされるべきだと考えています。
(実際に家族の喧嘩の際は私が板挟み役一択です。カカシとオビトに挟まれるリンみたいな。)
また、私は学生時代に本で目にした「看護師は医師と患者の架け橋」という言葉を大切にして看護師として従事してきました。
この価値観を大切にしているからこそ、Salesとして社内のメンバーとして、いろんな人の“架け橋”となりたいと考えています。

つらつらと私の個人的な物語や所感を書いてしまいましたが、Contreaは医療従事者かどうかは関係なく、様々な人が医療のつまりは多くの方の助けになることができる会社です。
そのためにも、是非「MediOSに向き合うのではなく、現場に向き合う」人と一緒に仕事がしたいと個人的に感じています。
噛み砕いて言うと、「MediOSというサービスを広める・売る」ではなく、「医療のためにMediOSで現場をよくしていく」というベクトルの考え方の人ですね。
自分こそという意志のある方や興味のある方は、是非一緒に医療を変えるチャレンジをしてみませんか?


お仲間募集中!!!


関連記事

✎同じく元看護師の河瀬さんの入社エントリ

✎先日記事公開した同期のくにさんの入社エントリ

✎私のメンターあむさんの記事


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?