わたしはいかにしてライターとなったのかを書いてみる【酷い教師編】
幼いころから、本を読むことと文章を書くことが大好きな少女でした。
文章力にも自信があって…しかしそんなわたしにも、挫折を味わう日がやってくるのです。
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わたしがさらさらっと作文でも書くと、たいていの教師が感動して涙ぐみながらクラスのみんなの前で発表してくれました。
初めて文章でお金を稼いだのは、高校生のとき。
国語が苦手な友人に頼みこまれ、宿題の読書感想文を代筆して3千円を受け取ったのです。
はっきりと覚えていますが、題材としたのは家田荘子先生著のノンフィクション小説でしたね。
そんな物書き大好きな高校生だったので、進路相談で将来の希望を訊かれたときには、迷わず「物を書く職業に就きたい」と言いました。
すると、変人で有名だった副担任の男性教師がなぜだか激怒し、呼び出しを喰らったのです。
「お前なんか、お前なんかが物書きになれるわけがあるかっ!物書きにはなれない!絶対に、絶対にだ!!」
目の前でものすごい大声で叫ばれ、わたしは本当に吃驚しました。
それまで教師たちに文章力を褒められたことこそあれど、こんなにまで貶された経験は初めてだったからです。
いま大人になって思い返すと、その教師もきっと本当は教職ではなく物書き志望だったのでしょう。嫉妬心から、ひがまれたのだと理解できます。
ただ、そのときは傷つきました。そして、進路変更せざるを得なかったのです。
回り道はしましたが、わたしは現在フリーライターをしています。
そんなに執念深くはないつもりですが、さすがにあのときの教師にもしも再会できたとしたなら「え?いま、物書きをしていますけれど?」とドヤ顔で言ってやりたいくらいには悔しい気持ちが残っている気も。
いやいや、そんなおかしな教師なんて、もはやどうでもいいですね。
結局のところ夢を実現できたのは、その教師ではなく、わたしのほうなのですから。
…と、負けず嫌いのわたしは煙草を一服して、ふたたびPCに向かうのでした。