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ショートショート:短い作品集

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1000字以内の短い作品集。 自由に頭の中のストーリーを紡いでみました。
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記事一覧

「とある種族のクリスマス」ショートショート(1000字)

「とある種族のクリスマス」ショートショート(1000字)

「間もなく巨大トカゲたちは滅びる」

今から65,00万年前。神さまは小さき者たちを集めました。

わが物顔で巨大トカゲたちがこの世界を好き勝手にしてきました。

神様は今まで何度も警告をしました。

「そんな大きな体は必要ない」
「そんな強力な牙や爪は必要ない」
「食べ物を食べ尽くしてはならない」

トカゲたちは口々に言い訳をします。

「敵より俺達は大きくならなければならない」
「最高の鎧には

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「脆い脆い共通の幸せ」

「脆い脆い共通の幸せ」

「これは最高だなぁ」

俺よりも50年長く生きる老人と向かい合う。

「日本人は働きすぎなんだ」

「楽しいを追い求めた方が、人間は豊かになる」

「アメリカは衰退していく」

価値観の違いや、生きてきた世代の違い、男女の違い、人には様々な違いがある。

一方的に話を進められても、苦痛に思ったりもする。

そんなのは他所に、楽しそうに話す老人。

俺は、うまく笑えているだろうか。

世界中を旅して

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短編「真冬の初恋」

(文章が苦手ですが物語を作りたい。お付き合いいただければ嬉しいです。)

「真冬の初恋」
 冬休みが近づく十二月、ここ函館でも雪が積もり始めた。

 遠くの山はすでに真っ白で、凍てついた空気は頬を刺す。

 僕は中学二年、クラスの中では仲の良いグループが出来上がり、ある程度完成していた。

 一年前に転校して来た僕は出遅れていたのだが、夏から通い始めた学習塾がきっかけで、同じ塾の同じクラス、男女四

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『雪初詣』

『雪初詣』

中学3年の冬休み。

大晦日、お正月といえば家族と過ごすもの。

そう教えられている。

父は厳しく、少し夜が遅くなっただけで心配するふりをしてるが、本当は寂しがっていると俺は思ってる。

母も同意だ。

そんな気持ちをわかってか家族は全員大晦日を自宅で過ごす。

まぁ、大晦日なんてそんなものだ。

家族みんなで紅白歌合戦をみている。
母はあーだこーだと若い歌手の歌声を批評している。
歌が聴こえな

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超短篇『強制コミュニケーション社会』

超短篇『強制コミュニケーション社会』

2030年、SNSは進化してメタバースなどのオンラインコミュニティーが加速度的に進化していた。

人々は直接誰かと会うのも嫌い、外出をせず、オンラインでの仕事やサービスで生活する事が当たり前になっていた。

結婚率や出生率の低下。
離婚率の著しい増加が起き、社会はもはや崩壊寸前だった。

日本政府は、生活保護や医療費、失業保険などの生活保障制度を大きく廃止し、年に決められた金額を全国民に支給すると

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「スマートマスク」

「スマートマスク」

2020年代より世界を震撼しているウィルスとの戦い。

10年後経ってなお、人々は今だにウィルスの恐怖に怯え、マスクをする生活を強いられていた。

スマートマスクが完成するまでは。

当初と違い、見た目はもうマスクではない。

15歳以上になると政府から支給される様になった小さな端末で、鼻の奥に装着される。

医師により鼻腔内に設置されるが、呼吸を阻害したりと言った違和感はなく、
空気中のイオンを

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『青い手紙』

『青い手紙』

「私は何度も転職する人が嫌い」

「もう連絡してこないでください」

その手紙にはそう書いてあった、突然連絡が取れなくなった彼女。

予兆はあった、スマホを通じて感じる違和感。

毎日「おはよう」や「おやすみ」

といった最低限のコミュニケーションを絶った事はなかった。

違和感を察して、次第に連絡が遠くなった。

仕事が終わり、画面には何の表示もない。

ヘトヘトになった体に追い打ちをかけるよう

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「話せない店主」:ショートショート

「話せない店主」:ショートショート

「ううっ、もうダメかもなぁ」

俺は、突然降り出した雪で、うっすらと雪が積もる通りを黄色いスクーターでそろそろ走っていた。

もう寒さと雪で走れそうにもない。

信号待ちでふと反対側に目をやると、黄色い街頭に照らされた、スノーマンが視界に入った。

その後ろには、少し古ぼけた木造のカフェが見える。

格子枠の窓越しから、店内のゆらゆら炎が揺れる暖炉が見えた。

スノーマンは3段にシルクハット。

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「今川焼きストーリー」:ショートストーリー

「今川焼きストーリー」:ショートストーリー

「あたし、魚の頭が苦手なのですけれど」

女房は俺が新たに製作した新しいあんこ菓子に不満を言う。

何種類か試したが、やはり縁起も良いのでタイにした。

「そうか、魚の頭が苦手な奴もいるのだからな」

確かに魚河岸でも、頭を落としてくれたりもする。

焼き魚を食しても、頭は残すしな。

カン、カン、カン

俺は焼き菓子の型を、玄能で叩き作る。

頭を外した型を作り、生地を流し込み、焦げ目を付け、あ

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