脂肪燃焼のメカニズム
ダイエット=食事制限による体重減少
ボディメイク=運動による筋肉増加(調整)
とすると、脂肪燃焼は何なのでしょう?
そもそも脂肪をつけたくはないでしょうから、
どちらにしろ脂肪燃焼はしたいのでしょうけども。
しかしそんなに簡単にはいきません。
ダイエットで減った体重は体水分と筋肉です。
筋肉をつける運動では脂肪はほとんど燃えません。
ではどうやったら脂肪は燃えるのか?
医学的根拠に基づきながら、いつも通り私の個人的考察もりもりで説明していきます。
※ちなみに猫の体脂肪率は15~20%が適正です。
・脂肪とは
そもそも、
実は脂肪には2つの種類があり、効果が真逆の脂肪組織になります。
それは皆さんが通常イメージする溜め込むだけの脂肪こと白色脂肪細胞と、
脂肪なのに脂肪を燃焼させるという意味不明な褐色脂肪細胞です。
じゃあ褐色脂肪細胞を増やせばいいじゃん!
と思ったかたは、残念でした💧
これは大人になってからは増えないとされています。
あくまで筋肉の少ない幼児期に、筋肉の代わりに熱を生み出すために存在しているものであり、
大人になれば筋肉あるだろ、
となるので減っていくのです。
とはいえ少しは残っています。
主に首~肩甲骨付近に(腎臓と胸部大動脈周囲にもあるそうですが、動かせないので割愛します)。
そして、
①褐色脂肪細胞が活性化することで、リパーゼ(燃焼リパーゼ)を放出。
②リパーゼが中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解。
③遊離脂肪酸(とグリセロール)は血液中を流れ全身(筋肉)で消費される。
※消費できなかった脂肪酸は中性脂肪に再び戻ります。
とまぁ燃焼の流れはだいたいこんな感じです。
・ではどうやって褐色脂肪細胞を活性化させるの?
簡潔にいうと、
「褐色脂肪細胞を支配する交感神経が活性化する」
ことが必要になります。
簡潔なのに分かりにくくなってきましたね💧
交感神経、副交感神経だけでも国家試験でごちゃごちゃするのに、「褐色脂肪細胞を支配する交感神経」ですから。
なので、順序立てていきます。
そもそも褐色脂肪細胞はなぜ脂肪を燃焼させるのでしょうか?
→筋肉の代わりに熱を生み出すため。でしたね。
なぜ熱を生み出す必要があるのでしょうか?
→人間は変温動物なので気温に適応するため。
脂肪を燃焼することで熱を生み出す必要がある気温とはどういった気温でしょうか?
→熱を生み出す=体温を上げるとすれば、気温は低いはず。ですよね!
ということは、
[褐色脂肪細胞を活性化させる必要がある=気温が低いとき]
となるので、
[気温が低い=褐色脂肪細胞を支配する交感神経が活性化するとき]
となりますね!!
つまり、寒い環境で生活すると脂肪燃焼が促進されるのです!
おもしろいと思いませんか?
医学的な研究では4℃の気温で育てたマウスと、20℃の気温で育てたマウスでは褐色脂肪細胞の活性化に大きく差があり、脂肪蓄積量が大きく違うそうです。
特に、20℃(快適気温)では最も脂肪を溜め込みやすくなるとか、、、💧
現代社会では快適温度に維持し続けてますから、
つまりは、、、((((;゜Д゜)))
さて、一番おもしろい部分を話してしまったので、後は簡単にいきましょう。
もちろん交感神経を働かせるのは気温だけではありません。
気温の他には、
①首や肩(肩甲骨まわり)の筋肉を動かす。
(※褐色脂肪細胞の近く)
②温冷交互浴(20℃⇔42℃で30秒ずつ)を行う。
(※シャワーでも可)
③よく噛んで食べる。
(食後の体温上昇も一部褐色脂肪細胞が熱を生み出しています)
などがあります。
・まとめ
最後に脂肪燃焼のおすすめの流れをまとめます。
①上記のどれかの方法で交換神経活性化
②褐色脂肪細胞活性化
③リパーゼ放出
④運動開始(筋トレ 10~20分)
※リパーゼは42℃で一番働くとされています。まずは粗大筋(足、腹、胸、背中など)をガシガシ動かして体温を上げて脂肪分解を進めます。
⑤有酸素運動運動 30分
※全身運動かつ中強度(3~4METs)
※分解された遊離脂肪酸をエネルギーとして消費します。
いかがでしょうか。
なるほどと思ってもらえたら幸いですが、
自分でも、筋肉が42℃って分からなくない?とは思っています💧
なんとなーく参考にして運動してみることをおすすめします(^-^;
、、、最後まで読んでくれたかたにおまけです💧
褐色脂肪細胞は大人になると増加しないとされていますが、現在ではベージュ脂肪細胞なるものがあるという論文があります。
ベージュ脂肪細胞も褐色脂肪細胞同様の働きがあるとのことで、寒い環境下で過ごすなどで交感神経刺激が長期にわたることで、白色脂肪細胞が変化していくとされていますが、、、
あくまで研究段階ですが、
本当だったら寒冷刺激ダイエットとか流行りそうですよね。
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