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    脳科学や精神医学分野のまとめです。

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    体重減少を医学的、理論的に検証します!

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HSPと感覚(処理)過敏症

精神医学、第何回目か忘れましたが、 最近の流行りに乗っかってHSPに触れてみようと思います。 ちなみに私も外向型HSP(HSE)を自称しております。 HSPとは? そもそもHSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略であり、私的直訳では「超繊細さん」だなぁと。 厳密には、生まれつき感受性が高く心が繊細な人たちのことを指すと心理学的に定義されていますが、今のところ脳の器質的異常は指摘されていません(と思いますが、研究

    • 統合失調症とは

      パーソナリティー障害からの続きです。 前回、長くなりすぎて結論に触れ忘れましたが、私的な結論として、パーソナリティー障害は、病気とも障害とも思いません。 どちらかと言えば境界性だなぁとか、依存性あるかもなぁとか、そうやって誰もが感じたりあると思うわけで。 社会的問題がなく、脳に変化ないのであれば、その人の個性の範疇。 そう思いますね。 自分の性格が好きならそのままで。 嫌いなら自己分析して気を付ける。 こんな感じでしょうか。 有名人なんて、自己愛性か演技性よりのパーソ

      • パーソナリティー障害は精神病なのか?

        精神医学第二回のテーマは、パーソナリティー障害です。 私が子どものときにはこんな言葉は無かったと思うにですが、いつからできたのやら。 何でもかんでも病気扱いしやがって! という気持ちもありますが、 世の中のみんなも同じような悩みがあるんだな、 と思うと心が軽くなる気がします。 では、まずは簡単に。 パーソナリティ障害とは、認知や感情、衝動のコントロール、対人関係などの精神機能が偏っていることで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりする精神疾患です。 (※「精神医学の考え方」

        • ○○監修はどこまで信じられるのか?

          これ、個人的に凄く疑問なのですが、皆さん気になりませんかね? つい最近、某歯磨き商品が日本歯科医師会の推薦を取り消されたというニュースがありましたが、協会が公式に推薦してたなら信じられるんですけどね。 個人が監修した商品にどれだけの価値があるのか、、、 私の職種的によく目につくのは、 「医師監修」「管理栄養士監修」「理学療法士監修」なんかでしょうか。 それに対しては まぁ分かると言えば分かるけどなー、、、 全員に当てはまるかと言えばなー、、、 うーん、、、 と、なんだかも

        HSPと感覚(処理)過敏症

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          ○日で○kg痩せる!を医学的に証明してみる

          ○日で-○kgしたメニューをお教えします!! なんてサムネを誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 1日で、3日で、1週間で、1ヶ月で、 いろいろありますよね。 全然効果なかった、嘘だった、 そんな思い出もきっとありますよね💧 では、現実的な体重減少と日数はどのくらいなのか考察してみましょう。 まずは単純に身体についたお肉を減らす場合、 -7000kcalで1kgというのは有名な話です。 ですが実は、これはあくまで体脂肪メインで減らす場合の話になります。

          ○日で○kg痩せる!を医学的に証明してみる

          『METs』からダイエット結果を推測する

          運動生理学において、METsの考え方はとても重要であり、運動の負荷量を決定する根拠になります。 医学的ダイエット②、③(↓参照)で少し触れましたが、全世界的に研究された信頼のある値になります。 ので、もっと一般的に浸透することで、 「今日200kcalくらいの甘いもの食べたいから、○○の運動を20分しないとなー」 とか根拠を持った運動ができると思いませんか? まあ、理系脳の戯言です。 数値化することに魅力を感じるので💧 同じ意見の方は続きをどうぞ。 違う意見の方は参考まで

          『METs』からダイエット結果を推測する

          医療業界の都市伝説的な?

          何回目か分からない、暇潰し的な医療業界のお話です。 医療業界と一般社会のギャップの1番の部分は、やはり病気に対する知識や考え方があると思います。 脳梗塞や心筋梗塞なんかは重症なイメージで言われがちですが、原因の血管により症状はピンキリなので、病名だけにあまりとらわれることはありません。 なので、「糖尿病予備軍」とか、「狭心症のリスクあり」とかに対しても、程度は違いますが皆そうだろう、と思うのです。 ここからが本題。 ○○予備軍、という言葉はよくテレビで聞くと思いませ

          医療業界の都市伝説的な?

          認知症と向き合う

          認知症の治療薬ができた。 そんなニュースがあったことをご存知でしょうか? 結論から言うと治療薬というと語弊がある。というところでしょう。 そもそも認知症とは大きくわけて4つ、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症にわけられ、今回作られた薬は、「アルツハイマー型認知症の進行を弱める薬」です。 何故こんな話をわざわざするのか? それは認知症について正しく知っておいていただきたいからです。 病院で働いていると、面会にこられた家族さんが、

          認知症と向き合う

          サプリメントの話

          今日のテーマはこれ。 患者さんとテレビショッピングを見てお話ししているときに決めました。 昔から卵黄とかにんにくが身体にいいというのは言われ続けており、栄養学的にみてもそりゃそうだといった感じでしたが、最近すごいですよね? 鮫の肝臓??野草??アガリクス??プロテオグリカン?? 、、、何言ってんの??? いやいや、もちろん個人の感想にすぎませんよ? でも本当に痛みがとれたりするのなら、国が薬として認可すると思うのです。 薬になっていない成分は、つまりエビデンスがない

          サプリメントの話

          糖質の話

          今回のテーマはこれ。 直球です。 単糖類とか、多糖類とか、消化吸収がどうとか、は軽くだけ。 以前説明したように糖質は消費できなかった分は脂肪にとりこまれます。 糖質の種類によって消化・吸収の速度が違いますが、吸収され血液中に溶けた後は(血糖値上昇→インスリン放出→筋や脂肪などの組織へ)、筋肉で消費しないと余分になってしまうわけです。 いわゆる、血糖値が急激に上がると太る、です。 代謝異常がなければ、血糖値は1~2時間で下がっていきますが、つまりそれが消費する制限時間な

          おめでとうございます!!

          「佐藤弘道よりご報告です」 「2024年8月吉日 お知らせ  ファンの皆様、ご関係者の皆様、日頃は支えていただき誠にありがとうございます。 さて、6月2日(日)に『脊髄梗塞』で緊急搬送をされて入院をしておりましたが、医療従事者の皆様、リハビリをしてくださった作業療法士・理学療法士の皆様のお陰で奇跡的に歩くことが出来るようになり、無事に退院することが出来ました。 中略 ただ、退院はしましたが、下半身の麻痺やしびれが残り、失ってしまった機能もある為、一般の方々ような歩き方は出

          おめでとうございます!!

          臨床推論とロジカルシンキング

          毎年この時期になると、医療関係の実習生が増え、指導していく中で「考え方」が気になります。 というと、レポートでいうところの「考察」を思い浮かべる学生が大半でしょうが、それ以前。 患者さんの訴えをきいてどうしたら良いと考えるのか(問診)、 訴えがあるのは何が問題と考えるのか(推察)、 問題と考えたものが実際に問題なのか(評価)、 評価結果から何を治療するのかor治療できるのか(考察(統合・解釈と言うことも))、 治療内容は正しいのか(再評価)、 結果はどうなったか(考察)

          臨床推論とロジカルシンキング

          体重減少

          何となく書いておきたくなった無駄話です。 私は職場では同僚からボディメイクの専門家として、相談を受けることがあります。 あくまで無料での相談ですし、相手の目標(夏までにシックスパックが作りたい、脚を細くしたい、体重を減らしたい、腰の痛みを治したい、など)に応じて場合によっては無茶苦茶なメニューを提示するのですが、そのなかでも実験的であり、医学的に結果が証明できたケースを紹介させてください。 ある意味懺悔になるかもしれません、、、 40代女性、やや肥満傾向(BMI:25

          医学的ボディメイク③

          ボディメイクの三回目は、部位別に鍛えるべき筋肉を紹介します。 本当は動画で説明したほうが分かりやすいと思いますが、著作権とかよく分からないので、、、💧 とりあえず筋肉の動きと、代表的な筋トレの名前、運動時の注意のみ紹介していきます。 ※なお、土台ができている状態を基本としてますので、ご注意ください!↓ ・脚 まずはここから。 スラッと長く見える美脚、 「脚がゴリラみたいだな!」、 でお馴染みの脚です。 細く見せたい場合と太く見せたい場合の筋肉を、それぞれピックアッ

          医学的ボディメイク③

          医学的ボディメイク②

          前回筋肉量を増やすことについて説明しました。 捕捉として、大きな筋肉(粗大筋)を鍛えることで大幅な代謝量アップに繋がるので、大腿四頭筋や下腿三頭筋、大胸筋や背筋群のトレーニングをおすすめします。 今回は栄養について。 あくまでボディメイクのための食事制限をお話しします。 なおダイエットと違い、トレーニングしていることが前提です。 なので筋肉のための栄養、いわゆる筋肉にエサをやる、ってやつですね。 そもそも筋肉が何からできているかというと、当然たんぱく質(アミノ酸)です

          医学的ボディメイク②

          体成分とは

          代謝は筋肉(と内臓)が行っている! とか、 体脂肪がカロリー計算に重要! とか説明したくせに、 よくよく考えれば体成分そのものに触れていませんでした。ので、軽くだけ。 ちなみに私の働いている病院ではIn Bodyという体成分分析装置を使用しています(どうやら軽自動車くらいは買える値段だそうです💧)。 体成分分析装置と大層な名前をしていますが、すごーく簡略化されたものが体脂肪計になります。 これらは商品によって多少違いはありますが、身体に電気を流すことで体成分を調べており、

          体成分とは