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#エッセイ
私はなぜ小説なんだろう
私はなんで小説というジャンルを選んでしまったんだろう。昔から別にそんなに本を読むのも好きだったわけじゃなかったし、むしろ昔はお絵かきをする方が好きで、親にも絵が上手いねとさんざん言われた。絵の道に行くと思ったと言われたこともある。でも、私は言われるほどそこまで上手くはなくて、ただ見たものをそのままに近い状態で描けるだけだった。頭の中だけで描いたものは描けず、理想とは程遠いかたちで紙の上に具現化さ
もっとみる終わりなきストーリー
14歳の頃、ある物語をつくった。
それは、当時好きだった漫画やライトノベルの好きな要素だけ織り交ぜたバトルファンタジーで、設定も展開もつぎはぎだらけの借り物。カッコいいと思った言葉を意味もわからず使い、やたら登場人物が多い。全てが未熟を絵に描いたような駄作だった。
多分それが、私が一番最初に生み出した物語だった。
当時使っていたのはピンクのキャンパスノート。色褪せてところどころに傷が見える。