【怒りの表現・赤と青】青い炎で怒る人とは?
怒りについて、よく考える。
ドクターの大平哲也さんが『PRESIDENTオンライン』に「医師の言うことをよく守る患者と、守らないわがままな患者。どちらが長生きするか」という記事を投稿されていた。
大平さんによると、怒りを抑圧し溜め込むことで血圧が上昇しやすくなり、健康にもよくない。
医者の言う通りにばかりせず、自分の我を通せる人の方が総体的に健康状態が良いらしい。
僕も含めて、怒りの表現に悩む人は多い。
社会に出ると、プンスカ怒ってばかりの人は「感情をコントロールできない未熟な人」とみなされ敬遠され信頼を失う。
しかし怒りは喜怒哀楽に含まれるほど、原始的な感情だ。
怒りを抑圧して、精神状態が悪くなる辛い状態を経て、怒りの表出できるようになった人を何人か知っている。
「怒りを出してはいけない」と教育されてきた人が、適切に怒りを表現できるようになるには勇気がいるし時間がかかる。
怒りを出すトレーニングをしなければ、怒りを表出できない人はきっと多い。
僕はかなり溜め込みやすい方なのだが、溜め込みすぎると毛穴から怒りがすうっと漏れ出ているらしい。
「あなたは青い炎で怒る人」と言われたこともあるのだが、怒鳴ることがない分、怖いらしい。
臨界点を超えると「それ、どういう意味ですか?」「え? 僕に言ってるんですか?」「あなた自分で何言ってるか、わかってます?」みたいに、冷たい目で淡々と怒りを表現することがある。
こういうとき頭はとても冷静だが、腹の底は煮えくり返っている。
やはり抑圧しながら怒っているのだろう。
家族に、赤い炎で怒る人がいて散々八つ当たりをされて嫌な目をしてきたため「怒りは、むやみに表現する感情ではない」という信念がすでにできている。
「抑圧しすぎて寿命が磨り減るくらいなら多少、赤い炎で怒ってみてもいいのではないか?」と大平哲也さんの記事を読んで思った。
「良い人ほど短命になりがち」と言われるのは、怒りを抑圧しすぎるからではないだろうか?