睡眠不足の恐ろしいデメリット「睡眠医学」
日本は世界一「睡眠偏差値」が低いということをご存知でしょうか?
・フランスの平均睡眠時間は8.7時間
・アメリカの平均睡眠時間は7.5時間
・日本の平均睡眠時間は6.5時間
となっており、日本人には睡眠時間が6時間未満の人が約40%もいるといわれています。
6時間未満というのは、アメリカでは短時間睡眠とされている数値です。
2016年にミシガン大学が行った調査でも、日本の睡眠時間は100国中最下位にランクされました。
睡眠不足が体に悪いというのはよく聞く話ですが、睡眠不足にはいったいどんな弊害があるのでしょうか?
睡眠不足のデメリットは
・脳が十分に働くことができず、集中力や判断力、記憶力が低下する。
・食べ過ぎを抑制する「レプチン」というホルモンが出ず、逆に食欲が増す「グレリン」というホルモンが出るため、太る。
・「インスリン」の分泌が悪くなって血糖値が高くなり、糖尿病になりやすくなる。
・交感神経の緊張状態が続いて高血圧になる。
・精神が不安定になり、うつ病、不安障害、アルコール依存、薬物依存になりやすくなる。
・自律神経のバランスを乱し、白血球の働きを低下させ、免疫力が低下する。
さらには、スタンフォード睡眠研究所の創設者であるデメント教授の調査によると、睡眠障害による経済的損失は、産業事故なども含めて、年間およそ700億ドル(約16兆円)に相当するという算出も出ています。
つまり、睡眠時間が足りないと、深刻なマイナス要因がどんどん積み重なっていき、脳と体に深刻なダメージを与えていくのです。
では、どのくらい睡眠を取ればいいのでしょうか?
人によって適切な睡眠時間は異なりますが、平均の睡眠時間が7〜9時間の範囲が体内の炎症を抑えるのに最適な睡眠です。
そして、「良質な睡眠」のポイントを抑えることがとても重要。
良質な睡眠のポイントは
・眠りに落ちるまでの時間が30分以内
・夜中に起きるのは1回まで
・夜中に目が覚めた場合は20分以内に再び眠ることができる
・総睡眠時間の85%以上を寝床で使っている(昼寝や通勤電車内での居眠りなどの合計が15%を超えない)
この4つをすべて満たすことが「良い睡眠」の最低条件で、ひとつでも当てはまらないポイントがあれば要注意です。
とは言っても、普段なかなか眠れないという方もいらっしゃると思います。
そんな人におすすめなのが米軍式睡眠法です。
これは、米国軍人の96%が2分以内に眠れるようになった、全身弛緩法とボディスキャン瞑想を合わせた睡眠法です。
やり方はとても簡単で
1.顔の筋肉をリラックスさせる
2.肩と腕の力を抜いてリラックスさせる
3.息を吐いて胸をリラックスさせる
4.続いて脚の力を抜いてリラックスさせる
5.何も考えずに深呼吸を10秒する
6.次に下記の3つのどれかをイメージする
①. 穏やかな湖畔でカヌーの上で寝ていて、頭上には澄んだ青空が広がっているところ
②. 真っ暗な部屋で黒いベルベッドのハンモックに横たわっているところ
③. 「考えるな、考えるな、考えるな、、」と10秒自分に問いかける
これだけです。
もちろん、初めからすぐに寝れるようになるわけではなく、ある程度の訓練は必要ですが、2ヶ月ほど続ければどんな状況でも2分で眠りにつくことができるようになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よかったらTwitterとnoteをフォローしてくれると嬉しいです。
ではでは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?