短歌連作「コロナワクチンを打つ(1回目)」 12首
インフルエンザの予防接種を昔した内科へ向かう自転車漕いで
受付で名前告げると手際よく必要書類確認される
数人が待合室で時を待つ我も加わり沈黙の午後
それぞれの事情を告げてそれぞれのうなずき方で去る 受付を
子を連れた母は書きまちがいをしてふふふと笑うナースも笑う
せかせかとした青年は「予約なら来々月になる」と言われる
「先生と話がしたい」とおじいさん 健康だけでひと生きられぬ
コロナワクチンを予約したいが電話つながらなくて来たひとの二人目
あたたかくてきぱき働くひとたちと注射に緊張している僕だ
打つ腕を聞かれひだりの腕にするチクっといたむ綿をはられる
インフルのとほとんど同じ要領だすぐに終わるし異変もないな
「接種後の注意事項」を渡されて二度読んで待つ15分間
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