"右脳型" 会社説明会② 未来を描くストーリー構成
"感情リクルーティング" 会社説明会の構成
こんにちはアローリンクの蘓(いける)です。
前回のブログでは「右脳型の会社説明会の方程式」についてお話ししました。
「左脳型」から「右脳型」へとシフトし、数字や条件だけではなく、学生の心に響く感情リクルーティングという採用手法を取り入れることの重要性について触れました。
今回は、その感情リクルーティングを用いた会社説明会の「ストーリー構成」について詳しくご紹介します。
効果的な会社説明会を実現するには、どのようにして学生の心に火をつけ、彼らに「この会社で成長したい」「この会社で働きたい」と思わせることができるのか。
鍵となるのは、学生に自分の未来を描かせる、感情を揺さぶるストーリーを伝えることです。
このような方に読んでいただきたい
一人の採用担当者として、同じ悩みを持つ皆さんと一緒に、より良い採用活動を創っていければと思います。
では今日もいってみましょう!
目次
会社説明会の準備
会社説明会のフレームワーク
時間軸で感情を動かす
V-F-Vで感情を動かす
「制度説明」の方程式
1.会社説明会の準備
「これまで何度も説明会を実施してきたけれど、なかなか思うように成果が出ない」そんな悩みを抱えている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。私たちはそのような状況だからにこそ、体系的な会社説明会の構築方法と感情に訴えるアプローチが大切だと考えています。
以下の手順で、
感情を動かす会社説明会を自社でも実践できるよになります。
目標設定
まず、会社説明会の目標を設定します。例えば、「学生に自社の未来ビジョンに共感してもらう」「会社へのエンゲージメントを高める」など、具体的な目的を明確にしましょう。説明会を終えた後、どのような結果が得られたら?どのような感情を持っていたら成功だと感じられるでしょうか?
まず説明会のゴール設定することで、説明会のあらゆるパートが一貫したメッセージを伝えるように組み立てられます。
ストーリーの骨組みを決める
説明会の構成を考えるとき、「学生にどう伝わるのか」を中心に据えたストーリーを組み立てることが大切です。今回ご紹介するフレームワークを活用し、自社の強みや特色を取り入れた骨組みを決めましょう。説明会が進むにつれ、学生自身が「この会社でどのようにキャリアを築けるのか」を具体的にイメージできるように、話の流れを組み立てていきます。
2.説明会設計のフレームワーク
ここで、会社説明会の大枠の流れを確認しましょう。
この流れに沿って、学生に共感されるようなストーリーを構築します。感情を動かすストーリーには、明確なフレームワークが必要です。
このフレームワークを活用することで、学生に対して一貫したメッセージを送り、彼らが自分の未来をポジティブに想像し自社のVisionに共感している状態を作ります。
3.時間軸で感情を動かす
今回ご紹介したフレームワークは「過去-現在-未来」という時間軸を使って学生に「自分もこのストーリーの一部になれる」と感じさせることを狙ったものです。時間軸に沿って進むことで、学生は会社のビジョンや事業内容を理解するだけでなく、そこに至るまでの道のりと、それが自分自身の成長にどう繋がるのかをより明確にイメージできるようになります。
過去:どのような課題や背景があったのかを説明することで、会社がどのように進化してきたかを理解してもらいます。
現在:現在取り組んでいるプロジェクトや実績を具体的に伝え、現実の努力と成果を示すことで信頼感を築きます。
未来:その延長線上にある未来を描き、学生に「自分もその未来を作る一員になりたい」と感じてもらうことが重要です。
このように時間軸の流れを使うことで、学生は会社のビジョンをより深く理解し、自分の将来をリアルに想像することができます。
4.V→F→Vで感情を動かす
「VISION→FACT→VISION」という流れを活用することで、学生に納得感を与えつつ、将来の可能性を明確に描かせることができます。このフレームワークは、会社説明会全体の設計において非常に効果的です。
オープニングでVision(理想)を語る: 会社が目指す未来やビジョンを提示し、学生の興味を引きつけることで、彼らの期待を膨らませます。「10年後に私たちはこういう社会を作りたい」という大きなビジョンを描き、学生に共感を呼び起こします。
中盤でFACT(現実)を語る: 次に、どのようにその理想を実現するのか、具体的な事業内容や制度、実績を基に説明します。例えば、「過去にはこういう課題があり、それを克服してここまで成長してきた」といった現実的な取り組みを伝えることで、理想が単なる夢物語でなく、現実に基づいたものだと納得させます。
エンディングで再びVision(未来の自分)に繋げる: 最後に、学生自身の未来と会社のビジョンをリンクさせる部分です。「あなたは10年後にどのような姿でありたいのか?この会社でそれをどう実現するのか?」と問いかけ、会社と自身の成長が重なるイメージを持たせます。こうすることで、学生は自分がそのビジョンにどう貢献できるのかを具体的に想像しやすくなります。
この会社説明会ストーリーフレームワークを使うことで、学生は単に情報を受け取るだけでなく、感情的に「この会社で自分も何かを成し遂げたい」と強く感じることができます。左脳的な数字や条件に加え、右脳的な共感を引き出すことで、会社説明会が一方的なプレゼンではなく、自分の人生の一部として捉え始め働きたい場所になるのです。
心を動かす次の一歩へ
ここまでお話しした内容は、私自身が試行錯誤しながらたどり着いた方法です。最初は数字や条件で学生を惹きつけようとしましたが、何度も壁にぶつかりました。学生の心を本当に動かすにはどうすればいいのか——その答えを探す中で見えてきたのが、共感を生み出すストーリー設計でした。
ぜひ、今回ご紹介したフレームワークを皆さんの会社説明会でも活用してみてください。
最初は少し大変かもしれませんが、学生の目の輝きや「ここで働きたい」と言われる瞬間を体感すると、その価値を感じられるはずです。
採用活動において、感情リクルーティングの手法を取り入れることで、単なる評価ではない「つながり」を生み出すことができるのです。
もし、「自社の説明会ももう一段進化させたい」「学生の心に響く採用を実現したい」と感じたら、ぜひご相談ください。
一緒に、学生の未来と会社の未来をつなぐ、心に残る説明会を作り上げていきましょう。
次回予告
次回、採用×マーケティングを活用した合同説明会について掘り下げていきます。人気企業じゃない会社が合同説明会でどのような戦い方をしてきたのか気になりませんか?
一緒に考えていきましょう。
株式会社アローリンク 蘓伸太郎
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