Vol.3-1 睡眠=休息 ではない
みなさま、しっかり休息できていますか?睡眠と休息は同じものではなく、多くの人が「休息不足」に陥っているそうです。今回のクアビオの風では、内科医であるDr.Saundra Dalton-SmithのTED講演「The real reason why we are tired and what to do about it(私たちが疲れている本当の理由と、それに対してどうすればいいか)」の中で話された7つの休息をご紹介したいと思います。
1.physicalrest/身体の休息
身体的休息には、受動的・能動的の2種類があります。
受動的な身体の休息:睡眠
能動的な身体の休息:ヨガ、ストレッチ、マッサージなど
2.mentalrest/精神の休息
夜寝ようとしても、頭の中でいろんな”思考”から離れることができず、脳をオフにすることが難しいときは、精神的な休息が不足しています。
精神の休息:仕事のある日は、2時間ごとに短い休憩時間を取りましょう。
3.sensoryrest/感覚の休息
明るい照明、パソコンのモニター、背後の様々な音、複数の会話(e.g.オフィスでの話し声、オンライン会議)は、私たちの感覚を疲労させます。
感覚の休息:日中にしばらくそっと目を閉じることや、一日の終わりにあえて電気機器を使わないようにすることで対処できます。意識的に外部からの刺激を遮断することで、過度な刺激によって与えられたダメージをリセットしましょう。
4.creativerest/創造性の休息
問題の解決や、新しいアイデアを思いつくのに重要な休息です。
創造性の休息:自然が織りなす美しさに感動することや、芸術を楽しむ時間をもつことで、創造的な休息を得ることができます。ワークスペースを整理整頓し、好きな絵や写真を飾るなどしてインスピレーションを得られるような環境を整えましょう。
5.emotionalrest/感情の休息
人と衝突するのを避けるため、やりたくなくても「ノー」と言わず、人を喜ばせるだけの疲れる行動をしてしまいがちな人に必要な休息です。
感情の休息:自分の気持ちに素直に従い、自分の気持ちを自由に表現し、自分自身でいることを優先して感情の休息を得るようにしましょう。
6.socialrest/社会的な休息
自分を元気にする人間関係と、疲れさせる人間関係を区別できないと、社会的な休息不足になります。私たちはミラー・ニューロン(他人の行動を自分の行動に結び付ける神経細胞)を持っていて、他人の感情と同じ感情になりがちです。
社会的な休息:前向きで自分をサポートしてくれる協力的な人、自分自身の存在を大切に思ってくれる人と時間を過ごすようにしましょう。
7.spiritualrest/魂の休息
最後の休息タイプは、”魂”の休息です。この休息で、心身を超えたものとのつながり、所属、愛情、受容、目的を持つことができます。
魂の休息:日常生活において、祈り、瞑想、コミュニティ活動など、自分より大きな何かに取り組みましょう。
8.“+α”digestive rest/消化機能の休息(@クアビオ)
Dr.Saundra Dalton-SmithのTED講演では“7つの休息“がプレゼンされていましたが、クアビオでは8つ目として”消化機能の休息“を追加したいと思います。
消化機能の休息:身体に優しいファスティング法で消化機能を休ませてあげましょう。
睡眠とは、7つある休息(クアビオでは8つ!)のうちの1つであり、他の休息をしていなければ疲れは取ることができないそうです。みなさま、どの休息タイプが不足していますか?不足しているタイプの休息を取ることに少し意識を向けてみてください。
Source:TEDxAtlanta/Dr.Saundra Dalton-Smith,加納訳
OKAMI 加納潤子