授乳中の私への、夫のきづかい
私は今、授乳中です。
おっぱいは、血液でできているそうです。おっぱいをあげるということは、自分の血を分けるようなもの。おっぱいをあげ続けていると、喉も乾くし、お腹も減るし、水分摂取を怠ると、貧血のような症状も出ます。母という存在は、まさに命がけで子供を育てているんですね。母になって、はじめて知りました。
この日、午前中から、夫、私、娘の家族3人でお散歩で、デパートにいきました。デパートにはフードコートがあり、お昼ごはんをテイクアウトして帰ることにしました。
テイクアウトの料理を注文して、フードコートの椅子に座って、料理ができるのを待っていたときのことです。フードコートなので、フリーで水を飲めるタンクが設置してありました。それを見つけた夫が、サッと立ち上がって、その設置してあるタンクから、お水を1つ持ってきました。
「夫ちゃん、喉乾いているのかな…?」
と思ったら、
「はい、飲みなよ。」
といって、夫はなんと、そのお水を私に渡してくれました。
私は特に「喉が渇いた」とも「水が飲みたい」とも言っていません。
頼んでもいないのに、さっと水を持ってきて渡してくれる。このさりげないやさしさに、とっても胸がきゅんとしました。
後から「あの時、どうして水を持ってきてくれたの?」と聞いたら、「授乳中だから、ともちゃん(私)の水分補給を意識しているんだよ~」と言われました。
あのさりげないやさしさが、実は授乳中の私への気遣いだったことを知り、ますます胸があつくなりました。
夫が大切にしてくれている私の体だから、私も、私の体を大切にしないと、と思いました。