~まろやかに生きる~という話
令和二年九月二日(水)
~まろやかに生きる~という話(その壱)
今日、施設長のO氏が様子を見に来て下さった。
色々な話をした中で、
この道22年というO氏と、
ご老人との生活9日目という私の見解が見事に一致したことがある。
それは、人間は歳を取ると丸くなると言うけれど、そうでもない。
どちらかというと、
とんがるよね。
ということ。
そう、人間はとんがってしまうのだ。
だんだん認知症が進むと、
怒りっぽい人は、より怒りっぽくなり、
わがままな人は、よりわがままになる。
物忘れをしたり、
今話したことを物の5分と経たないうちに又話したりはしょっちゅうであるが、
人間の性格、
その人の持つ人格というものが、
より、明白になるのが認知症の症状の一つであると思う。
人格という言葉で連想したのだが、
人間性を語る中で品格という言葉がある。
ここで品格という言葉の意味は省略するが、
正しく、品と格のそなわった方だなぁ。と感じるのが、
I子さんである。
プロローグが長くなったが、
今日の朝、I子さんと話をした中で、
一番心に残ったのが
「まろやかに生きる」
という言葉である。
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朝、I子さんの所に行き
「おはようございます。
今日も無事お会いできましたね。
今日はI子さんにプレゼントがあるんです。」
と言って、
折鶴を貼って飾りにしたカードをお渡しした。
『○○I子様
これからも志を高く頑張ります。
どうもありがとうございました。
ほりべえ』
I子さんに今この時に出会えたことの証として、
恐らく現世でお会い出来るのもあと5日であろう。
I子さんと私は手を握り合い、
この出会いに感謝し合ったのだ。
そして、
私の左手をI子さんの左手で握りながら、
私のおばあちゃんが教えてくれたことだけれど、
『左の手は陽の手と言うのよ。
右の手は陰の手。
左は陽の手だから、
いっぱい働けるのよ。』
と
右麻痺で右手を使うのが不自由な私を元気づけて下さる。
そういうI子さんも、
実は右手を動かすことが出来ない。
右肩甲骨を折ってから不自由になったらしい。
私は華道をしているので、
「陰陽について」はいけばなの知識として知っているが、
I子さんの陰陽の話に非常に興味が湧き、
「どうして左手が陽で右手が陰なんですか?」
と尋ねた。
to be continued
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本日はここまでニャ🤗
ちょっとほりべえは疲れました。
また次頑張ります🎵✨☀️✨
by ほりべえ