今年よんだ本をふりかえってみる【身体とこころ編】
今年の私は二十四節気と七十ニ候にそって養生してみました。何千年も前からつづく、人が人らしく生きるための知恵がつまっていました。
季節の移りかわりとともに、人の体も心も変化します。
季節なんて暑いのか、寒いのか、レジャー目的ぐらいしか気にしていなかったけれど。大きな自然の流れのなかで生かされていることに気づきました。
たいていの不調は、食事と睡眠で改善できます。と言ってもそんなのわかっているし、耳が痛いだけの話。好きなものを食べたいし、好きなときに寝たいのが本音。
だけど養生とは我慢してストイックにするものではありません。続かなくてもいいんです。
「自分にもできそう」というところから始めて、日々の体や気分の変化を楽しみ、自分に優しく寄り添うものなのです。
中医学では体と心は深く結びつき「体は心の器である」と考えます。とくにメンタルの不調に強い影響があるのが胃腸。そして胃腸は「あたためる」のが一番。
うつうつ、いらいら、ムカムカ、ピリピリ、くよくよなど気分別の養生法も書かれています。
こちらは、状況別。上司に怒られた、恋人と別れた、我が子にイライラ、老親にイライラなど。そのとき体や心の中で何が起こっているか、原因と整え方も参考になります。
くたくたに疲れた夜も慌ただしい朝も自分をいたわり、簡単に作れるスープやドリンクが紹介されています。文章もやさしくて、読むだけで心が落ちつきます。
病院に行くほどではないけれど、なんとなくしんどい。
お疲れ気味のがんばり屋さんに。簡単にできて、体も心もほっこりするレシピが盛りだくさん。
心の不調は体から。忙しくて心を亡くしたロン先生。メンタル崩壊から復活して中医師を目指し、日本で布教?活動中。
「強い心」とは何でもはねのける鋼鉄のような心ではなくて、スポンジのように柔らかい心。心は硬くなるとすぐに折れる、壊れる。全てを許し、受け入れるスポンジの心が最強なのです。
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