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強い絆の話【アイネクライネナハトムジーク】伊坂幸太郎|いくえみ綾|斉藤和義

小説のコミカライズって
映画化、ドラマ化と違って
期待を裏切らないから好きです。

好きな小説なら、必ず目を通します。

伊坂幸太郎の短編
「アイネクライネナハトムジーク」を
いくえみ綾がコミカライズ!

私の好きな作家さん同士のコラボ!
面白くないはずがない!

そもそも似ている!

いくえみさんもオムニバスの短編で
あっち、こっちと
つながる話を描いておられてて

伊坂さんっぽいなぁと感じてましたから。

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【アイネクライネナハトムジーク】伊坂幸太郎


まずは、原作の紹介。
日常の小さな幸せと奇跡が、
心温まる6つ短編。

そして「絆」

みんな誰かとつながっている。
伊坂さんの作品には、そんなつながりが
多く描かれています。

一人で生きているつもりでも
顔も知らない誰かのおかげで、
今、ここに立っている。

私たちが見えていない奇跡。
そこにスポットを当て、見せてくれます。

ラストはどの話も小さなサプライズで締めくくられ、
ささやかな幸せで胸がほっこりしますよ。

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「アイネクライネナハトムジーク」いくえみ綾


期待どおり!

見事にいくえみ綾作品となっていました。

原作をより深く味わえます!

いくえみさんの絵のおかげで、
全てのシーンに
深みが出ます。

伊坂さんもあとがきで、
コミカライズではなく、

これはまぎれもないいくえみ綾作品だ。

と書かれてました。

そして

斉藤和義が絡む。ビジュアルが本人。
原作にも出ている「斉藤さん」として、
歌をプレゼントしてくれます。

伊坂さんの「アイネクライネ」を読むと、
頭の中でいくえみさんのマンガキャラが
動きます。
確認のために、マンガ版を味わう。
すると、また小説を読みたくなる。

無限ループに陥ります。

もう、一行ずつ見比べて味わいたい!

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「ベリーベリーストロング アイネクライネ」斉藤和義



これは、小説そのまま歌になってます。
歌を聴きながら、小説を味わう。
プラス頭の中で
いくえみさんのキャラが動く!

とんでもないことになります。
このお三方のおかげで。


「ベリーベリーストロング」この言葉は、
マンガでは、とっても素敵に描かれてます。

だから、
斉藤さんの「ベリーベリーストロング」のシャウトに
心がじんわり、ほっこり、泣けてきます。

 

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過去ブログより発掘しました


今は絶版のようですが、こんな本を読んでました。
すっかり忘れてた貴重なお宝です。

会社勤めをしながら小説を書いていた伊坂幸太郎は
当時ファンだった斉藤和義の
「幸福な朝食 退屈な夕食」
を聞いたのをきっかけに
会社を辞めて、小説に専念する決心をした。
「会社辞めようと思うんだけど。」
と奥さんに言うと、
「いいんじゃない。
うまくいかなかったら斉藤さんのせいだ。」
その時から始まる2人の不思議な絆。
2007年。作家として成功した伊坂さんが
斉藤さんのために
「アイネクライネ」という短編を書き下ろす。
一方の斉藤さんは「アイネクライネ」を原案に
「ベリーベリーストロング~アイネクライネ」を制作。
この曲を聴いて心を打たれた伊坂さんは、
「アイネクライネ」の続編として
短編「ライトヘビー」を描いて、
伊坂幸太郎の短編小説つき
CDシングルとして発売されたそう。

2人とも苦労して作り上げた自信作だったようで
「こんなすごいことやったのに、世間はもっと騒ぐべきだ!」とおっしゃってました。(2010年記)

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まとめ

*伊坂幸太郎の短編集
「アイネクライネナハトムジーク」
*いくえみ綾
「アイネクライネナハトムジーク」
の紹介をしました。

どちらかを読むと、必ずもう一方を読みたくなります。

*斉藤和義
「ベリーベリーストロング・アイネクライネ」
は小説をそのまま歌詞にした曲です。

*過去ブログより「伊坂幸太郎✖︎斉藤和義絆のはなし」
を転載。


興味を持って,読んでみようかな,
無限ループ体験したいな
と思っていただけたら,嬉しいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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