著…山下貴光『筆跡はお見とおし』
ヒーローやヒロインのことを好きになれない小説って、読んでいる途中でギブアップしがちですよね。
わたしもそういうタイプ。
しかし、この推理小説の場合、とても好きな人物が登場するので完走出来ました!
わたしは長政さんのことが好き。
こういう友達が欲しいです!
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
長政さんは超美形のオネエさん。
ヒロインのことを「ブス」と呼んだり、「ブス」と呼んだりします。
…あれっ、ブスとしか呼んでいませんね。
「ブス」って「こんにちは」って意味だったっけ? と読者に思わせそうなくらい、激しく「ブス」を連呼。
こんなに「ブス」が頻出する推理小説って、この作品くらいかも!?
長政さんは無礼で毒舌ではあるけれど、いざという時は頼りになります。
この小説のヒロインがガラの悪い連中に攫われそうになっていると、「何やってんの、ブス」と助けに来てくれます。
しかも腕っぷしがメチャ強い!
ヒロインが張り込みをしていると様子を見に来てくれます。
相変わらず声をかける時の第一声は「ブース!」ではあるものの、
と優しくアドバイスもくれます。
まさしく真理。
保湿って大事ですよね。
また、ヒロインが心配ごとを抱えていると、
というアドバイスもくれます。
うーん。
わたしは「ブスにだって心配する権利はあるんだぞ!」と文句を言いたくなりましたが。
長政さんの言葉は辛辣ではあるものの、根っこには優しさも感じられます。
そんな長政さんの筆跡がどんな感じなのかが気になります。
〈こういう方におすすめ〉
オネエさんが好きな方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間半くらい。
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