著…堀辰雄 絵…ねこ助『鼠』
暗闇の底で優しい光に手を伸ばしているかのような気分に浸らせてくれる小説です。
読むと泣きたくなります。
まるで綺麗で悲しい悪夢を見ているみたいで…。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
子ども時代に、
「秘密基地」
「隠れ家」
といったものに惹かれた方は多いのではないでしょうか?
この小説の主人公もまだ幼く、そして、隠れ家と秘密を持っていました。
友達にも家族にも言いたくない、主人公だけの「秘密」を。
その、言葉ではたとえようのない喪失感を思うと、読み手の心もひりひりして来ます。
まるでわたしも主人公と同じように、大切な存在を永遠に失って、でもどうしてもまた会いたくて、小さな手を必死に伸ばしているみたい…。
〈こういう方におすすめ〉
切ない短編小説を読みたい方。
〈読書所要時間の目安〉
20分くらい。
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