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作…リンダ・スー・パーク 絵…ロバート・セーヘン 訳…佐藤淑子『ひとつだけ守りたいもの』

 もしもあなたの家が火事になり、何か一つだけ持ち出せるとしたら、あなたは何を選びますか?

 …と学校の先生が子どもたちに宿題を出すところから始まる本。

 なお、大きさや重さの問題は無視してOK。

 家族やペットは安全だから心配ご無用だそうです。



 この本に登場する子どもたちは、みんなと話し合いながら、思い思いのものを選びました。

 たとえば、お財布。

 野球選手のサイン。

 ノートパソコン。

 お母さんのインスリンのキット。

 亡くなった飼い犬の首輪。

 おばあちゃんの古い写真…。



 それぞれが大切な物ばかりですよね。

 あなたなら何を選びますか?



 わたしならアルバムを選びます。

 亡くなった飼い猫の写真も、甥っ子姪っ子の写真も入っているから。

 アルバムのポケットにはRaphaelの華月くんの私小説『蒼の邂逅』が入っています。

 アルバムまるごと、宝物の思い出でいっぱい。

 いつかもっと、選びきれないくらい、大切な記憶が増えていくといいな。


 〈こういう方におすすめ〉
 自分にとって大切なものは何なのかじっくり考えるきっかけが欲しい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 20分くらい。

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