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著…夏井いつき『夏井いつきの俳句ことはじめ』

 「俳句にチャレンジしてみたいけれど難しそうだなあ」と思っている方におすすめの本。

 敷居をぐっと低くしてくれます。

 「俳句を書くには、紙と鉛筆があればよいのです。チラシの裏でもOK!」

 という夏井先生の言葉にぐいぐい引き込まれて楽しく読めます。

 ●季語って何?
 ●そもそも俳句って何?
 ●俳句ってカタカナを使っちゃだめ?

 といった、俳句を始める前の方たちが抱く素朴な疑問に、夏井先生が親しみやすく答えてくれます。

 俳句ってセンスを問われそうですし、ああだこうだと細かく赤ペンを入れられそうなので、なかなか手を出しにくいですが…、本来はイマジネーションを自由に膨らませるものですよね。

 また、わたしは特に、

 「旧暦の心持ちで暮らしてみると、季節の声が少しずつ聞こえてくるようになります。五月になると初夏の風に気づく。八月には太陽が心なしか濁りはじめる残暑となり、やがて本格的な秋になると空気が澄み渡ってくることがわかる。季節を先どりする俳句は、ファッション誌の気分ですね」

(著…夏井いつき『夏井いつきの俳句ことはじめ』 P28から引用)

 という記述が好きです。

 そういう感性を育てて、季節のうつろいを感じ取れるようになったら素敵ですよね。

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