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Photo by
mirecat
再話・絵…バーバラ・マクリントック 訳…福本友美子『イソップのおはなし』
イソップ物語の動物が出てくるエピソードの一部をまとめた絵本です。
繊細だけれどどこか凄みのある挿絵が素敵。
ユーモアたっぷりだけれどどこか怖くて、ピリ辛な皮肉と教訓に満ちた一冊。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
カラスを騙したり、ツルをからかったりするキツネ。
そんなキツネにやり返すツル。
罪のない子ヒツジに言いがかりをつけて憂さを晴らすオオカミ。
登場人物たちはみんな動物の姿をしていますが、ここに描かれているのはまさに人間のすがた。
わたしは特に、
「あてにならないやりかたが いくつもあったって しかたない。たったひとつでも、たしかなやりかたが あるほうがいいな」
というネコの言葉が好きです。
とっても合理的。
わたしは不合理の塊なので、合理的な思考が出来る人に憧れます。
〈こういう方におすすめ〉
教訓に満ちた絵本を読みたい方。
〈読書所要時間の目安〉
15分〜30分くらい。
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