著…金子信久『鳥獣戯画の国 たのしい日本美術』
といったユーモアたっぷりのコメント付きで鳥獣戯画の世界を楽しめる本。
雑誌のような気軽さで手に取ることができるのに、解説にとても読み応えがあるので、この本を読み終える頃にはあなたも鳥獣戯画の世界にハマっていること間違いなし。
⭐️単行本版
高山寺に伝わる有名な絵巻の他にも、コミカルな魅力を持つ動物たちを描いた作品を多数紹介しています。
うさぎ、カエル、金魚、猿、亀、猫などなど、みんな表情豊か。
多種多様な生き物たちが、琵琶を奏でたり、お相撲をとったり、囲碁に興じたりする様子を眺めていると…、だんだん絵本のようなストーリーが頭の中に浮かんできます。
もしかしたら描いた人にとってはちょっと思いついて落書きしただけだったかもしれない動物たちが、こうして現代も愛されているというのも素敵。
わたしは特に、P48〜49掲載の大西椿年『亀遊戯図巻』に惹かれます。
まるで運動会の玉入れみたい!
著者によるとこれは、
なのだそうです。
思わず、人間の見ていないところで亀たちがこうやって新年会の余興をやっているところを想像しちゃいますね。
差し入れを持って行きたい。
〈こういう方におすすめ〉
鳥獣戯画の世界に関心がある方。
おかたい読み物が苦手で、雑誌感覚で読める本をお探しの方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間半くらい。
いいなと思ったら応援しよう!
いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖