作・絵…宮西達也『おまえうまそうだな』

　ひとりぼっちで生まれた、赤ちゃんアンキロサウルス。

　さみしくって、お腹もぺこぺこ。

　泣きながらとぼとぼ歩いていると、ティラノサウルスと出会いました。

　「おまえうまそうだな」とよだれを垂らして飛びかかろうとしたティラノサウルスに、赤ちゃんアンキロサウルスが思いがけないことをして…。

　という絵本。

おまえ うまそうだな (絵本の時間 23)

　愛って不思議ですね。

　理屈じゃありません。

　自然と体を動かします。

　ある時は、愛するひとを抱きしめるために。

　ある時は、愛するひとを守るために…。

　わたしはこの絵本を何度も読み返したので、ストーリーも、セリフも、すっかり覚えてしまいました。

　けれども、読む度に涙を誘われます。

　もし誰かに「愛って何？」と問われても、うまく言葉では表現出来ないけれど…。

　これだけははっきり言えます。

　赤ちゃんアンキロサウルスとティラノサウルスの間に芽生えた気持ちは愛だ、と。

　〈こういう方におすすめ〉
　心あたたまる絵本をお探しの方。

　〈読書所要時間の目安〉
　２０分くらい。